粉砕する者
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にレーダーにも反応したが、時既に遅し。 相手のチャージが終わったのと同時に、気休めになるかはわからないQB(クイックブースト)は吹かせ、ダメージを最小限にすべく仰け反る。
「いっ............」
背中が焼けた痛みを伴いながらも、攫われる意識だけは何とか留め、アリーナへと着地する。
「シュライン大丈夫か!?」
近くには、青いカラーが目印のミラージュ主体のアセンブルの機体《オラクル》がいた。 レイヴン名はエヴァンジェ。 彼は奴に匹敵するほどの腕とカリスマがあり、アライアンスのレイヴン部隊《アライアンス戦術部隊》の隊長を勤めている。
「隊長。 奴が動きを止めました。 攻撃しますか?」
そう彼の後ろから声が聞こえそちらには白を主体としたミラージュ製のパーツが多めで、腕レーザーの四脚の機体《バリオス・クサントス》のレイヴン名はトロット・S・スパー。 彼はアライアンス戦術部隊のの.2らしい。
「いや待て。 様子がおかしい」
そう言った後。 動けるレイヴンを集めろと指示を出す。 確かにそれは必要だが、多分足手まといを消すための口述とも俺にはとれた。
その後、大多数のレイヴンはいなくなった。 当然だ。 アライアンス戦術部隊のメンバーは隊長が負けるはずがないと思っているのだろうから。
「シュライン。 立てるか?」
「ああ。 当然だ」
と手を貸さず言うもので、機体を無理させて立ち上がる。
だが、以前としてあの兵器(パルヴァライザー)は、全くと言っていいほど動きを見せない。
「お前はどう思った。 さっきの動き」
「ああ。 あれは完全にネクストの動きだった」
そう、さっきの瞬間移動紛いの動きは、大体ネクストのQB(クイックブースト)だった。
「頭が痛くなってきた」
「そうだな。 やつはネクストと交戦したことがあるようだ。 それも一度ではない。 まだ粗さがあるのを見て2、3回は交戦しただろうな」
全く面倒極まりないと、エヴァンジェは頭を少し抑えながら言ってくるが、それは俺も同じ気持ちであった。 ACやMT(マッスルトレーサー)ならそこまでも厄介ではないだろうが、ネクストでは次元が違ったのだ。 それは何もかも全て。 それよりも聞きたいことがあったため、問いかける。
「エヴァンジェ」
「なんだ」
「奴がプライマルアーマーに類するものは張ったか?」
いやと短く答える。 なら今の所QBだけということになるが、厄介極まりない。
そろそろしかけるぞとエヴァンジェの軽い合図に了解と返す。
そして今更感が残るが、兵装を確認する。 背中兵装は完全に溶けており使用不可能。 腕部兵装は、CANOPUSは残っているが、SIRIUSはさっきの攻撃でパージしてしまい、格納兵装のパルスガンのPG03-
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