暁 〜小説投稿サイト〜
異世界からチートな常識人が来るそうですよ(タイトル詐欺)
第十八話 結局止めるのはワタシなのですネ・・・
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ディーンと元気に飛び出して行く子供達を見送り、証も苦笑して伸びをしながら、
「んじゃ、俺も肥料でも作ってみようかな、美味しい料理に期待するか」
「へぇ? それもお前の恩恵?」
十六夜の軽薄な笑みと言葉に欠伸を止める。あくまで笑いながら、
「違うぞ。普通に学んだ技術だ。そんな発達した所にはいなかったからな」
「そうか? ……そういえば、一番面白そうなお前とは戦ってなかったな?」
「ノン、同じコミュニティなんだから戦うこともないだろ」
証は十六夜の誘いを苦笑して受け流す。十六夜は不満そうだったが、黒ウサギは二人の静かな闘志に冷や汗をかいていた。証が断ったことで内心ホッとする。
(なにしろ、止めるのはワタシなので戦って欲しくないのですヨ)
ウサ耳をへにょらせ、溜息をつく。この二人が戦うときはそう遠くないように思えた。
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