第二十六話 ベルリンの炎
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
トライクルージュを駆り、ビームライフルを放っていくがデストロイに届くことすらない。
『オラ、行くぜェッ!!』
全方位に計二十門のネフェルテムを放っていく。街が焼かれ、生き残った僅かな住民も灰と化し、MS部隊にも向かって放たれる。
MS隊はなんとか回避に成功するものの街は更に崩壊していた。
『そんな、何て酷いことを……』
「さあ、相手をしてもらおうじゃないか―――アークエンジェルの諸君!」
ネオは自身のウィンダムを加速し、一気にムラサメ部隊に襲い掛かる。アウルの乗るアビスも地上からアークエンジェルを狙って砲撃を放っていく。
『各機、散開!あのウィンダムはこちらで引き受けるぞ!』
三機のムラサメ部隊がミサイルを回避し、MAへと変形後、ウィンダムに向かって攻撃を開始する。
「味方だったときはそれなりに頼もしかったんだけどねッ!」
しかし、ネオも相当のエースパイロットだ。少なくともエクステンデット三人を預かり、ガンバレルシステムを使いこなせるほどの空間認識を持っている。
たかが三機のムラサメでは同じエースクラスでもない限り、相手にもならない。不用意に直線機動で近づくムラサメに向かってミサイルを再び放つ。しかし、これはあくまでも牽制。本命はそれを回避することによって狭められた軌道に追い込まれたムラサメを貫くことになったビームライフルだった。
『クソッ、ニシザワがやられた!?』
『あのパイロット、相当できるぞ!』
そのまま二対一の戦闘に突入する。先程の攻撃は連携をデストロイの砲撃から切り崩した、不意打ちに近い攻撃だった為、同じような手で通用するとはネオも思っていない。
「スペックはタケミカヅチと共にしてた時に見せてもらったんでね。そいつの欠点は装甲の薄さだ。トーデスシュレッケンでも貫通するぜ」
そのまま自動近接防御火器であるトーデスシュレッケンでムラサメを蜂の巣にしようとする。しかし、流石にそれは許さないとばかりに避け、ムラサメはMS状態に戻り、二機で前後に回りこんで同時にビームを放つ。
「おっと、危ないね〜。でも後ろから狙っただけじゃ、俺は落とせないぜ!」
まるで後ろに目でもあるかのようにムラサメの攻撃を読みきり、反転しながらその攻撃を躱す。ムラサメは機動力を重視した機体であり、ウィンダムはストライクと同等の性能を持つ機体だ。
ムラサメは機動特化を、ウィンダムは汎用性を高めた機体、どちらが強いかと言われれば結局の所は乗り手しだいだ。しかし、乗り手としての技量がより大きく左右されるのはムラサメだ。それだけで見るならベテランパイロット二人であるムラサメの方が有利だといえる。しかしながらネオの乗るウィンダムはエンジンのリミッターを解除している為、ムラサメにも勝るとも劣らない
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ