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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十九話 記念写真
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リカとバルクホルンだった。
そもそも物資に困っている側がオークションを開催してもあまり意味はないし、資金にしたところで大半は軍の上層部が持って行くに違いないのである。
「いっそユニットのパーツでも売るか?」
「えー、シャーリーそんなことしていいの!?」
売るものがない、という根本的な問題はこちらも同じようだ。
たまさか武器弾薬の類を叩き売るわけにはいかないし、ユニットはウィッチの命だ。
「ワタシも何にも売れそうなものなんか持ってないゾ?」
「……ミーナ隊長、オークション以外ではダメなんですか?」
遠慮がちに手を挙げたのはサーニャだった。
「そうねぇ……一応、ある程度の資金を集められて、街の人たちを楽しませてあげられれば何でもいいのだけれど。――何か考えがあるのかしら、サーニャさん?」
乗り気ではあったミーナも、正直そう綿密な計画があった訳ではない。
いざとなればサイン入りのブロマイドでも出そうか、という程度の案しかなかったのである。
「コンサートとかはどうでしょうか? あとは、普段はナイトウィッチのみのラジオを公開録音してみるとか……」
「「「おお……!!」」」
思ってもみなかった妙案に大きくうなずく一同。
確かにその案なら元手はほとんどいらないし、どんな人でも楽しめるだろう。チケット代を安く抑えておけばかなり人が集まるのではないだろうか?
「いいわね。サーニャさんのピアノなら最高の演奏になるわ」
「すごいぞサーニャ!!」
大きくうなずいてメモ用紙にペンを奔らせるミーナ。どうやらアイディアを書き留めておくつもりらしい。
「その他にもアイディアがある人はどんどん挙手してください」
ミーナがそういうと、今度はリーネがそろ〜りと手を挙げた。
「……あの、焼き菓子の販売ってどうでしょうか? 食材なら少しずつに分ければ余裕ができますし、簡単なパナンケーキくらいなら大丈夫だと思います」
「紅茶と一緒に売り出してみるのもいいかもしれないわね……お願いできるかしら?」
「はい!!」
さすが501の台所番長。食材の管理は誰に言われるまでもなく完璧である。
「あとは写真なんてどうでしょうか?」
「あら、沖田さんにもなにか案があるのかしら?」
「いえ、そういうワケではないのですが……やっぱりこういう時の定番は写真かサインかな、って」
洋の東西を問わず、功績を挙げたエースウィッチの写真やサインはいつだって人気がある。
かの有名な穴吹智子は映画の主役に抜擢され、彼女をモデルにした扶桑人形ができたほどだ。
サインをしない主義で有名なマルセイユも、ブロマイドの類はあちこちで販売されている。
「しかしなぁ沖田。いくらウィッチとはいえ、
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