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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十九話 記念写真
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「オークション、ですか? わたし達501統合戦闘航空団で?」
「その通りよ。軍の上層部から、戦意高揚と戦費調達のために、オークションを開催してみたらどうか、って話を持ち掛けられたの。同時に、ウィッチの活躍をアピールすることで難民を勇気づけて欲しいって」

 成層圏に陣取った巨大ネウロイの迎撃戦闘からおよそ一週間。
 命令無視に危険行為、F-15Jの無断使用という三拍子そろった馬鹿をやらかした和音とエイラの懲罰期間も過ぎ、基地は穏やかな空気を取り戻していた。
 唯一以前と違うところがあるとすれば、それは和音が妙な風格というか落ち着きを身につけた子だろうか? 自室禁錮明けだというのに、妙に飄々とした足取りで食堂にやって来てエイラとハイタッチを交した時には、さすがのミーナでさえ頭を抱えたほどである。

「意外ですね。戦時下ではこういう催しはご法度なのだと思っていましたが……」
「そんなことないわ。むしろ戦時下であるからこそ、人々の心を勇気づける機会は多い方がいいの」

 そんなある日の昼食時。久方ぶりに全員が揃った基地の食堂では、ミーナが少しばかり変わった提案をしているところだった。曰く、「501統合戦闘航空団オークションを開催しよう」ということらしい。
 戦費の調達と戦意の高揚、さらには難民らの慰安もできるだろうということで軍の上層部から持ち掛けられた話であったらしいのだが、珍しくミーナも乗り気である。

「沖田は詳しくないかもしれんが、この手の催しは割と頻繁に行われるし、軍の上層部も寛容だ。無論、それにかまけて防衛を疎かにすることはできないがな」

 純和風の昼食をモリモリ食べながら言う坂本。ちなみに本日の昼食は坂本以外も全員和食だ。
 意外なことに、ここ欧州の地でも宮藤の作る和定食は大層評判がよく、週に何度かは和食が取り入れられていたりする。さすがに納豆は出禁処分となったが、海外人が器用に箸を捌くさまは和音からするとかなりの衝撃である。

「そうなのですか……わたしはあまりそういう催しに参加したことはありませんでしたね。せいぜい基地が主催する航空祭程度でしたし」
「ほう? そんなものがあるのか」
「ええ、アクロバット飛行や模擬戦闘などを一般の観覧客の前で披露するんです。わたしが入隊する少し前は、陛下が観覧にいらして御前試合になった事もありました」

 こと戦時下では娯楽というものが極端に制限される。おまけに物資も不足しがちで、時には軍ですら困窮するほどだ。
 そんな時、資金の調達と一種の娯楽を兼ねてオークションなどが行われるのである。

「しかしだな、ミーナ。オークションを開催するのはいいが、計画はあるのか?」
「な〜んにも売れそうなものなんかないよ?」

 と、オークションの開催に疑問を呈したのはエー
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