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Cross story The end of world...
4人の異端者達―Heretics ―
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達だ」
「待て待て。要するに数多のパラレルワールドにそれぞれ居た俺達が一堂に会してしまったのは分かった。『異端者』って何だ」


不遜なその物言いに気分を若干害した俺は不機嫌に言葉を返す。



「他の世界と違って唯一『ソードスキル』の製作者が違い、またそれを作り上げた、第100層《紅玉宮》の門番《反逆者》、《紅き死神・レイ》こと水城螢。
本来重複することの無いスキル《二刀流》の2人目の使い手にしてその非凡な戦闘技術で《英雄》を導いた《黒き導き手・リン》こと鈴木燐。
彼の世界最年少ながら『六王』の一角を占め、数多の強敵を葬り続け、遂には禁断の《心意システム》、《ブレインバースト・プログラム》を手懐けた《冥王・レンホウ》こと小日向蓮。
筋力一極型ながら高い機動力と奇抜な発想により《システム外武器・弓》を開発し、更には謎のウイルスプログラムの《異能》を操る《ホワイトバレット・ゲツガ》こと如月優。
―――この4人を《異端者》と呼ばずして何と言う?」


「「「「………………」」」」

話の流れからしてパラレルワールドでは全員元SAOプレイヤーで、中々やんちゃな人達だったらしい。
納得した様子の俺達にヒースクリフは1つ頷くと単刀直入に言った。

「では、本題に入ろう。単刀直入に言う、ここは4つの未来が混ざった世界。君達の4つの世界が入り交じった反動で地球の各地帯で未曾有の災害が起き、人類はほぼ滅んでしまった。『現在』、地球は異世界よりやって来た《魔物》が徘徊する場所になり、荒廃した土地しか無い。未来を救い、君達それぞれの『過去』に戻る方法はただ1つ。《刻の塔》に住む《魔女》に時間の核である《アカシック・レコード》を起動させ、元の世界に戻してもらうことだ」

そう言ってヒースクリフが取り出したのは厚さ5cm、直径10cmの歯車。投げられたそれを俺が手のひらで受けとると、そのまま静かに消えた。

「おい……消えたぞ」
「心配する事はない。《ストレージ》に格納されただけだ」
「は?」

無表情のままヒースクリフは左手を持ち上げ、広げた掌から黄金の光を放った。あまりの眩さに一瞬目を瞑って開けると自分の姿が変わっていた。

黒い革製の防具に深紅のフードマントさらに髪の毛は銀髪に変化ていた。この調子だと目も紅くなっているかもしれない。その姿は正しくSAO時代の俺《レイ》だった。

まさかと思って辺りを見回すと、他の3人も姿を変えていた。

俺と同じく黒の革防具、そしてその上に黒衣を纏った燐はどこかキリトを想起させるものだ。

目線を下に落とすと、俺のマントより鮮やかな紅、血色フードコートに顔の半分を覆う漆黒のロングマフラー姿に変化した蓮。驚きのあまり見開かれたその目は血色で俺よりよっぽど死神らしい。


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