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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第05話
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ビューしますので・・・・・」

黛先輩はそう言って、女子の大群を食い止めていた。ほう、一夏も中々考えるじゃないか。こんな事も出来たんだな。少し見直したわ。

一夏達はそのあとは、快適に第2グラウンドまで行くことができた。

「ふぅ、何とか着けた。デュノア大丈夫か?」

「な、何とかね。ははは・・・・」

まぁ、驚くだろうな、あの大群は。俺も驚いたもん。

「さて、早く着替えないと遅れるんじゃないか、一夏、デュノア」

俊吾は区切りをつけるようにそう言う。

「うん?あ、そうだな。早く着替えようぜ、二人共」

「いや、俺はもう終わってるけど」

「早っ!俊吾早いな!じゃあ、デュノア早く……」

「僕も終わったよ」

「二人共早いよ!くそ、俺も早く着替えないと!」

一夏は服を脱ぎだした。さて、俺はもう行こうかな……。遅れて織斑先生の出席簿という名の凶器攻撃受けたくないし。

「さて、デュノア行くか」

「そうだね、そろそろ行かないと遅れるもんね」

「ま、待って二人共!」

「あ、大海君。僕のことはシャルルで良いよ」

「そうか?なら俺も俊吾でいいぞ」

「ちょ、マジで待って二人共……」

余裕の二人に対して、切羽詰まっている一夏。この後、一夏だけが出席簿アタックを食らったのは明白である。

◇   ◆   ◇   ◆

「さて、集まったな」

みんなが集まったのを見計らって千冬はそう言った。2クラスの合同授業なのでかなり人数がいる。

「では、今日は最初に模擬戦を行う。人選はそうだな…………大海、鳳!前に出ろ!!!」

え、何で俺?しかも、何で相手が鳳さん?

「あの、織斑先生?この人選は一体?」

「まぁ、待て。その理由は直ぐに分かる」

そのまま少し待っていると、空から声が聞こえた。

「ど、どいてくださ〜〜〜〜い!!!」

この声は……山田先生?山田先生が目視出来るんけど…………あれ、機体制御出来てないよね?あのままだと墜落…………。

俊吾がそう思った矢先、本当に墜落した。一夏を下敷きに。

ドカーーーーーーーーーーン!!!

もの凄い土煙が立つ。そして、何故だろう。いい予感はしない。

土煙が晴れると、一夏と麻耶が確認できる。一夏は白式を展開しており、怪我はしていない。が、問題があった。体勢である。一夏が麻耶を押し倒す形になっている。そして、右手で胸を鷲掴みしている。

ほら、言ったじゃないか。一夏は絶対に爆弾を投下するんだよ。

「……んん?」

一夏が意識を取り戻したようだ。そして、立ち上がろうとして手に力が入る。

「ああん」

「え?」

一夏はまだ状況がつかめていないようだ。


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