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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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ブリッジで奮闘をしていた。

「十時の方角からゴーレムの群れが接近! これより迎撃する! ラパン少尉、船体を左に向けてくれ」

「分かりました」

「マザーゴーレムが生み出したゴーレムはほとんど撃退され、残っているのは本艦の周りにいる奴らだけか……。ルナール少尉、イレブン少将の状態はどうだ?」

「生体反応、脳波、その他の数値、全て異常ありません。戦闘続行可能です」

 ソルダがレーダーの観測と艦の火器管制を担当し、フィーユがソルダの指示に従ってリンドブルムの操舵を行い、コロネル大佐が戦況を把握しながら三人の艦のクルーに指示を飛ばして、ファムが離れた場所で戦っているハジメの状態を確認する。

 これが彼女達四人の戦闘時における役割分担であった。

 リンドブルムの砲撃とエイストが乗るオルトロスの活躍により兵隊蜂のゴーレムは次々と撃破されていき、それを見たコロネル大佐は僅かに息を吐くとすぐに表情を引き締める。

「このままいけば今いるゴーレムは全て倒せるだろうが、大本であるマザーゴーレムを倒さない限りこの戦いは終わらない……。さて、どうする?」

「イレブン少将は迎撃艦隊を帰した後、何とかする方法ならありますって言っていましたけど、一体どうするつもり……えっ!?」

 ゴゥン……。

 ファムが首を傾げながら言ったその時、突然リンドブルムが砲撃を止めると船体を大きく動かした。

「え? え? フィーユちゃん? いきなりどうしたんですか?」

「ち、違う。私じゃない。リンドブルムが……コントロールを受け付けない」

 フィーユが困惑した表情でファムに答えるのと同時に今度は外で戦っているエイストからの通信が入ってきた。

『リンドブルム? 一体どこに行こうとしているんだ? おい、ブリッジ! どうしたんだ?』

「エイスト大尉ですか? そ、それが突然リンドブルムが勝手に動き出してコントロールが効かないんです」

 通信を通してエイストとフィーユが話している間にもリンドブルムは船体を動かし、やがて動きを止めると次の瞬間、

 カッ!

 リンドブルムは船体の装甲から数十本の光線を放ち、周囲にいた兵隊蜂のゴーレムの群れを全て寸分違わず貫き一瞬で消滅させる。その様子を見てファムが思わず砲撃を担当しているソルダに向かって叫ぶ。

「な、何ですか今の神業のような精密な砲撃は!? ソルダ、貴女がやったんですか?」

「い、いや、私じゃない。リンドブルムが勝手に……」

 ファムの叫びにソルダが慌てた調子で答えると、二人の頭上から聞き覚えのある声が降ってきた。

『……僕ですよ。驚かせてしまってすみませんでした』

 リンドブルムのスピーカーから聞こえてきた声は、このリンドブルムの所有
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