第2話 ハム、扱いに困る
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る!」
「いや、疑っている訳じゃないって。桃香の言うことを信じているよ。でもさ。本物かどうかは見た目じゃわからないんじゃないか?証拠もないし。」
「わかるよ!私には見えてるもん。ご主人様の背後に光り輝く後光が!」
「ははは……」
後光?と困っているとその天の御遣いが、挨拶する。
「まぁ、後光があるかないかは別として、一応桃香たちと行動をともにしているんだ。よろしく、公孫賛さん。で、」
「そうか、桃香が真名を許したならば、一角の人物なのだろう。本来なら親睦を深めたいところなのだが、今はそれほど余裕が無くてな。」
と、まあ真偽はさておき、桃香の戦力を確認しなくちゃならない。
「本当の兵士は、いったい何人ぐらい連れてきてくれているんだ?」
「あ……あぅ」
「桃香の考えていることはわかる。だけど私に対してそういう小細工はして欲しくないな。友が嘘偽りを述べ、地位を求める姿はあまり心地の良い物じゃない。」
「あぅ……ばれてたんだ」
「これでも太守をやってるんだ。それぐらい見抜く目を持っていないと、生き残っていけないさ」
「友としての真義を蔑ろにするやつに人が付いてくることはない。気をつけろよ桃香。それにこの国で、兵数を偽れば死刑が当然だ。私に友を処刑するなどさせないでくれ。」
「……下手な小細工をするより、誠心誠意、人に当たった方がいいってこと?」
黙っている桃香に変わって天の御遣いはならどうしたらよかったのか?と問う。
「いや、少し違う。嘘偽りのない心を見える相手を見抜けってことさ。」
お節介かもしれないが忠告しておこう。この国は義理と恩を無視する者は遠からず破滅するのだから。
「で、話はそれたが、本当の兵はどれだけいるんだ?」
「え、えーっと……そのあのね。実は一人もいないの。」
「へっ?」
第2話 ハム、戸惑う
一行でまとめると
私たちは今回の戦いに何も用意してないけどたぶん仲間は有能だから指揮官にしてね!
ごめん桃香。いくらなんでも無理がある。それを指揮官にするとか太守の権限を越えてる。
と公孫賛がどうしようと迷っていると趙雲がいかに派手に介入しようかと考え終わり、さあ、声を掛けようとした瞬間
「ふぐっ!」
趙雲の足が踏まれた。
「……なんだ。田豫。」
趙雲が恨めしい顔で田豫をにらむが、田豫はしれっとした顔で趙雲を小声で諭す。
「覇気や武人特有の気とやらを持っているとか言ってちょっかいだそうとしていたでしょ。」
「……人を見る目を養えというのに見抜けないのか〜と言おうとしていただけだ。」
「もっと駄目じゃないですか。」
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