暁 〜小説投稿サイト〜
銀色の魔法少女
A's編
第三十一話 奇襲
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「では、……ユニゾン・イン!」

 クリムが光になって私の中に溶けていく。

 髪は黒く染まり、口調も変わる。

「さてと、やっと平和になった海鳴に、争いを持ち込む輩は誰じゃ」






 私はその様子を空から見ていた。

 なのはを打ち落とすヴィータ。

 助けに現れたユーノとフェイトに、アルフ。

 彼らはそれぞれヴィータ、シグナム、ザフィーラと戦い合う。

 私は混乱していた。

(どうしてシグナムさんたちが、それにあの毛並みはザフィーラかな、すっごい筋肉……、じゃなくて!)

 私は悩む。

(今介入しても余計に混乱するだけ…………、ん?)

 そこで私は気がつく。

 彼女たちがいたことが意外と衝撃的だったらしく目がいってなかったが、彼女らの使う魔法が、私と同じだという事に。

『クリム、何か知ってる?』

『ふぇ、いい、いえ、そんな、私は何もも』

 わざとらしかった。

『はぁ、じゃあ今は聞かないけど、アレは何?』

 私は彼女らのデバイスを指す。

『あんな装置、私知らないんだけど?』

『…………、アレはカートリッジシステムです、弾丸に込めた魔力で一時的に自身の戦闘力を引き上げる効果がありますが、使用には危険が伴います、……できれば遼には知られたくなかった』

 そんなことを言われては、怒るに怒れない。

『まあいいや、じゃあ、どうにかしてあの中の一人、できればシグナムさんと接触したいけどどうすればいい?』

『大人しく戦闘終了を待つのがいいかと、あそこをご覧下さい』

 言われた方を見てみると、傷つきながらも、なのはが懸命にスターライトブレイカーを放とうとしているところだった。

『あれが放たれればこの結界は壊れ、彼女らは転移にて逃亡するでしょう、それを私とフィリーネで追跡すれば良いかと』

 私もそれがいいと思った。

 けど、現実はそうもいかない。

 カウントが3を切りかけた時に、それは起こった。
 
(え!?)

 見間違いじゃない。

 なのはの胸から女性の腕らしきものが生えている。

 それは一度引っ込むと、なのはの胸から光の玉を取り出す。

(あれって、もしかしてリンカーコア!?)

 クリムから聞いたことがある。

 私たち魔導師、騎士の魔力の源、通常では目に見えない体内器官。

『クリム! 術者はどこ!?』

『探索、検知、特定! すぐそばの物陰にいます』

 私はそちらを向く。そこには予想通りの人物がいた。

(シャマルさん、やっぱりあなたも……)

 


side シャマル

「蒐集完了っと」

 私はクラールヴィントの輪から手
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