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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第29話 高町家での日常
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を受けながらそんな思考を巡らせるバルト。

「どうしたんだいバルトさん、これで終わりかい?」
「………ちょっと反則くせえが、俺もギアを上げさせてもらうぜ!!」

そう言うとバルトの体に雷がほとばしる。

「!?」

咄嗟に危険と感じた士郎は攻撃する直前で止まり、距離を取った。

「さて、反撃と行かせてもらうぞ!!」

そう言って今度はバルトが動く。

「なっ!?」

バルトのスピードに驚いた士郎はその場から動けず、バルトの攻撃を真っ向から木刀で受け止めてしまった。

「うぐっ!?」

その攻撃の重さは耐え切れず体が沈むほどであった。
しかしそれが幸いし、バルトの攻撃はそれ、右に流れるように大振りになってしまった。

「はぁ!!」

瞬時に体勢を整えた士郎は直ぐに隙が出来たバルトに斬りかかるが………

「なっ!?」

攻撃しても弾かれるように木刀が跳ね返ってしまった。

「悪いな、俺も負けず嫌いなんだ。この雷で強制的に俺の身体能力を上げている。アンタの膂力じゃ俺にダメージを与えるのは不可能だぜ?」
「はは、本当に魔法っていうのは凄いね。だけどね………」

そう言って不敵に構える士郎。

「いくら固くてもそれを破る技は御神流にある!!御神流『徹』」

そう言って再び斬りかかる士郎。

「ふん、別に特に変わった所は………」

そう言って腕で、受け止め、弾き返そうとするバルト。
しかし………

「あがっ!?」

腕に重い衝撃が走り、動きが止まる。

「まだまだ!!」
「ちっ!?」

すかさず追撃する士郎だが、危険を感じたバルトはその場から距離を取り、追撃をまぬがれた。

「くそっ、何だ今のは………!!さっきまでダメージが無かったのに腕に重い衝撃が………」
「これも御神流の技でね、簡単に言えば衝撃を表で無く、裏へと通す技さ。結構本気でやったつもりだけど………私も老いたな………」
「よく言うぜ………腕が痺れて上がらねえよ………」
「いやいや、若い頃なら人を殺せる程の威力があったんだけね………今じゃ使えなくするので精一杯だよ………」

軽々しくも物騒な事を言う士郎さんに冷や汗が流れるバルト。

「さて、どうする?まだやるかい?」
「当たり前だ。やられっぱなしってのは俺のプライドが許せないでな。とことん付き合ってもらうぜ!!」
「ストップ!!!」

そう言ってバルトが立ち上がった瞬間、間に零治が割り込んだ。

「どけ零治!!」
「バルトさん、このままじゃいずれ怪我人が出る!そこまでする必要は無い」
「確かにそうだね………このままヒートアップしたらいずれか、もしくは両方が怪我しそうだね」
「バルトさん、これは試合だ。殺し合いじゃない!!
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