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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―決闘は誰の為に―
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「ヒャーッハッハ!それがどうしたッてんだァッ!地底のアラクネーで、カイザーにダイレクトアタック!ダーク・ネット!」

「ぐああああっ!」

亮LP1800→600


「亮!」

「「カイザー!」」

地底のアラクネーのダイレクトアタックを受け、亮の身体には激痛が走っただろう。

「ぐっ…!」

「そういや、一回聞いておきたかったんだけどよォ…《リスペクトデュエル》ってのは、結局何がしたいんだ?」

うずくまる亮に対し、高田は上から見下ろしながら言った。

「リスペクトデュエル……相手と己の力を十全に発揮することが出来るならば、勝ち負けは関係ないという考えのデュエルのことだ……」

「ハッ!馬鹿らしい!」

亮の息も絶え絶えの言葉を、高田は一蹴した。

「デュエルで大事な事は、勝つことに決まってんじゃねェか!相手をリスペクトする暇があるなら、勝利のみをリスペクトしろ!勝利以外など必要無い!ターンエンドだ!」

「……俺のターン、ドロー。」

確かに、勝利することは大切だ。

だが、大切なのは勝利することだけじゃない。

大切なのは人それぞれだが、勝利のみをリスペクトするデュエルなど間違っている……!

「……俺は、《マジック・プランター》を発動する。永続トラップ、DNA改造手術を墓地に送り、二枚ドロー……」

だけど亮。

今、お前は何を考えている?

「……高田。確かに、お前の言うことも事実だ。」

「カイザー!?」

十代の驚きの声を無視して、亮はゆったりと体勢を整える。

「俺は、休学中にサイバー流道場で鍛え直している途中、同じ結論に辿り着いた。勝利のみをリスペクトするデュエルに。」

「ヒャーッハッハ!やっぱりそうだよなァカイザー!」

その時、高田の高笑いに被さるように、亮の声が響いた。

「だが、その考えに至ると同時に、遊矢の言葉を思いだした。『楽しんで勝たせてもらう』、と。……楽しむだけではなく、勝つだけでもない……それが遊矢のデュエルだった。」

高田の笑顔が、凍る。

「俺は、リスペクトデュエルを捨てたくはない。だが、俺はデュエルに負けたくはない……ならば、リスペクトしながら勝つデュエルを……真のリスペクトデュエルを目指す!通常魔法、《大嵐》を発動!フィールド場のマジック・トラップを、全て破壊する!」


亮のフィールドに魔法・トラップは無く、高田のフィールドには四枚のカード。

「チィッ!リバースカード、オープン!《無謀な欲張り》!二枚ドローする代わりに、二回のドローステップを無効にする!二枚ドローォ!」

一枚はフリーチェーンだったようだが、残り三枚……スピリット・バリアと漆黒のトバリ、装備カードとなっていた
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