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真剣で覇王に恋しなさい!
第2話
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とを思えば、今はまだ未成年の弁慶がそれを飲む事自体はおかしくはない。
 しかし全校生徒の目の前で転入の挨拶をしている時に飲むのは流石に問題だろう。

「弁慶! 我慢できなかったのか?」

「申し訳も」

 義経に注意されて一応謝っているが、言っただけという感じだ。
 昔から川神水が大好きすぎて中毒じみた事になってはいたから、学校でも飲めるようにするのは仕方が無いのかもしれない。それでも生徒は納得しないだろうが、さすがに成績が4位以下で即退学というルールまで設けてあれば表だって文句を言う者もいないだろう。
 普段はあんなとぼけた態度のくせに実はかなり頭がいい弁慶なら、常に4位を取るのだって難しくはあっても不可能じゃないだろうし。

「今こうして飲んでおく姿を見せておけば、これからはいつでも好きな時に飲めるわけで」

 むしろ悪知恵が回る子供みたいな発想に思えてきたが、与一に対してプロレス技を仕掛ける時の事を考えればあながち間違いじゃないんだろうな。

「とにかく、皆には色々と不快に思わせてしまったかもしれないが、仲良くやっていきたい。よろしく頼む」

 そう言って深々とお辞儀をする義経に合わせ、俺と清楚も一緒にお辞儀をする。
 弁慶は軽く手を上げる程度で、与一はさっきの反動かそっぽを向いたままだったが。
 こうして全校集会における俺達の出番は終わったので、壇上を降りる事になった。
 あとは、1年S組に転入してくる九鬼紋白とヒューム・ヘルシングの出番だろう。
 しばらく、これから共に過ごすことになる生徒達とどう話すかについてでも考えておこう。


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