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「外した……」

「お前かよ……尾行とかじゃないから完全に気付かなかったけど、初心者狩りでもしたいのか?」

 その少女に向けてそう言うと少女は首を振る。それなら何故この少女は自分の頭に向けて弾丸を放ったのだろうか。

「じゃあなんで俺の頭を後ろから狙ったんだよ」

「あなたが急にいなくなるから」

「別に鍋を奢ったんだから特に関わる理由もなくなったからはなれただけじゃねえか。それのどこが悪いんだよ」

「悪い。まだ食べたり無い」

「おい、どんだけ食い意地張ってるんだよ。つうか女なら少しぐらいは遠慮と言うものをしたらどうなんだ。まだ食いたいとか言うならお断りだぜ。あれは案外高かったからもう一杯でも頼まれちゃ本当に困るんだよ」

「問題ない」

「俺にはかなりの問題があるんだよ」

 溜め息を吐いてその少女に言った。

「何でお前がいるんだ」

「あなたが居なくなったからもう鍋を食べれない。お金も今は少ないから自分でも買えない。だからお金を貯めるのとあなたが勝手に居なくなったいかりをぶつけに来たときに丁度姿が見えたから撃った」

「おい、ちょっと待て。俺は勝手に居なくなってないぞ。ちゃんと店を出る前にお前に一言言ってから出たはずだ」

「聞こえなかった。だから知らない」

 再び溜め息を吐く。本当にこの女にあってから溜め息ばかり吐いているなと感じながら少女に言った。

「わかった、それなら取引しようじゃねえか。俺に合うと思う武器をお前が選ぶのを手伝う。それで金が残ったなら今度もう一回奢ってやるよ。ただし、俺に扱いづらい武器、もしくは威力の弱いやつなんて選ばないこと。これが出来れば、後何杯かは奢ってやる」

 そう言うと少女の口元は嬉しそうに緩んだ。そして鍋の想像をしたのか口の端から若干よだれも垂れている。しかし、他人のスペックも知らないで銃を選ぶことなんてほぼ不可能だ。だけど自分の金でこれ以上奢りたくないし、これぐらい言っておかなければ相手は引き下がらないだろう。しかし、

「わかった。それくらいなら問題ない」

「なら……え?今なんて言った?」

「問題ない」

「……」

 まさか、本当に選ぶつもりのようだ。

「それならいい場所知ってる。ついてくる」

「おいちょっと待て。ほんとに選ぶつもりかよ」

「鍋のため」

 この少女はどうやら鍋を食べたいだけであろう。まあとにかく自分よりも銃が詳しそうだから任せてもいいかもしれない。しかし、鍋が食いたくて銃を選んでもらうのは少し気が進まないが、このまま迷うよりはこの少女に選んでもらったほうがいいかもしれない。

「はあ。まあ俺の扱いやすいならだけどな。それじゃあ、よろしく」

 そして、再び
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