鍋
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ると少しづつ飲んでいく。本当にどうしてこうなったのだろうと悩みながら飲んだ。まずはログインして、武器を買うための資金を集めるために金稼ぎをしてそして武器を選ぼうとしたが特に自分に合ってるような武器を見つけることも出来ず、その場になんとなく居づらくなったので店を出た。
そしてしばらく自分の後を着いてきているこの横で鍋を美味しそうに食べている少女と一戦してから自分が戦況を圧していたのだが逆に脅されてこのような状況になってしまった。
「はー……」
本当に何度溜め息を吐いただろうか。再び席を一つ空けて隣に座る少女を見ると一つの鍋を食べ終えてから、新しい鍋を追加していた。
(まだ食うのかよ……。現実でも食った感覚はあるから大丈夫なのか?しかも今は結構遅い時間じゃねえか)
そんなことを思いながら自分の飲んでいる飲み物を飲み干して机に置いた。
「じゃあ、お金は俺が払ったからもうこれで終わりだろ。俺は帰らせてもらうぞ」
そう言って席を立って店から出た。少女にあれだけ奢ってやったんだから十分だろう。鍋二杯って以外に高いんだなと思いながらビルを出てから街へと戻ることにする。少し痛い出費だったが少し高いくらいの武器はまだ買えるだろう。どうせだったら一度試し撃ちで確認するのもいい気がする。
「街に戻る前に一度外で敵を倒してみるか……」
そうと決めればすぐに移動を開始する。街に向けていた足を外に向けて歩き始めた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
外に出るとかなり荒廃しているような場所に出た。しかし、このような場所に出ても特に思うことはもうない。しかし、その分今まで街にいたときよりも感覚がどんどんと鋭くなる感じがする。
「本当に設定どおりのフィールドだな……」
見た感じの感想を述べるとすぐにその荒廃したフィールドを歩き始める。しかし、結構広大なフィールドゆえに自分の足だと一日でいける距離が普通のプレイヤーよりも短い気がする。少し遠出をするならある程度の日にちを決めたりしたほうがいいだろう。
あたりを見回してモンスターなどを探しながら警戒する。ここはもうすでに外だからいつ攻撃されてもおかしくない。狙撃の可能性もあるためかなり警戒しないといけないのが少し辛いが、自分のような初心者を狙うようなやつはそこまでいないだろう。
とか考えているとすぐ後ろから身の危険を感じたため伏せる。伏せると同時に今まで自分の頭があった場所に何かが高速で通過した。その時に髪の毛の先っぽ辺りに掠ったような気がする。
「初心者が狙われないって思ったのが馬鹿だったな……どのゲームだって初心者狩りを楽しむようなプレイヤーがいるんだよな……」
そう呟いて後ろを振り向くと先ほど店で別れたはずの少女がいた。
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