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魔法科高校の神童生
Episode16:性格の悪い人達の集団に入ると大変
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んがあの剣術部員を沈静化させた事件以来、達也くんが何者かに狙われているかは知っていますか?」


「ええ。幾つか俺も魔法攻撃を捌いたので」


そう、あの日以来、達也は何者かから度々襲撃をうけていた。まあ、二科生からの風紀委員抜擢、更に暴動の沈静化など色々活躍したから目をつけられること事態は予想できていた。けどまさか、魔法まで使ってくるとは思わなかった。



「恐らく、その犯人は非魔法系クラブ連携組による仕業だと俺は考えているのですが」


「それは同感ね。あそこは最近動きが活発化してるから、いつかなにかが起こっても不思議じゃないわ」


「生徒会長の言うことではないな。まあ話を戻すぞ」


うっかり本音が出てしまった生徒会長の言葉を指摘して、渡辺委員長は一つ咳払いをした。


「あの暴動以来、達也くんはある組織の組員と思われる人間に度々狙われているのは隼人くんが言った通りだ。そしてその組織が、恐らくはブランシュと関わりのある『エガリテ』という組織だと。私達はそう推測している」


エガリテーーー、確かブラックリストにも載っていたっけな。ブランシュとの表側の繋がりはないとされてるけど、実際はブランシュの一組織のうちの一つであり、政治色を嫌う若い人たちを吸収するための、表だけの存在だ。まったく、こういう組織は根が深いから困るんだよね。



「……それで、俺にどうしろというんですか?」


「ふっ、話が早くて助かるよ」


そう笑って、次の言葉は生徒会長が引き継いだ。


「達也くんには、引き続き壬生さんの様子見を。隼人くんには、非常時
のときにすぐに対応できるように備えておいてもらいたいのよ」


「その口振り…近々厄介なことが起こることを確信しているみたいですね」


「勿論。私達としてはなにも起こらないのがいいに決まっているわ。けど、万が一ってこともあるでしょう?」


ウィンクしたお茶目な生徒会長に、俺は苦笑いを浮かべた。


「分かりました。できる限りで頑張りますよ」


「ああ。頼むよ」


渡辺委員長がそう言うのを聞いて、俺は立ち上がった。


「では、俺はここで失礼しますよ?まだお昼ご飯食べてる途中だったんですから」


「ああ。ちょっと待った隼人くん。一つ聞いておきたいことがあったんだ」


引き戸の取っ手に手をかけたところで渡辺委員長に呼び止められ、俺は仕方なく振り返った。


「昨日、市原と一緒にカフェにいたのを見たのだが……デキてるのか?」


「ブフォッ!?」


思わぬ爆弾発言に噴出してしまった。


「ち、違いますよ!あれは…入学式のときに生徒会長を探すのを手伝ったお礼ってこ
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