ヨツンヘイム珍道中
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さり、そしてそれに呼応するように色とりどりのエフェクトを纏ったソードスキルと魔法が同じように非人型邪神を叩く
それを見たトンキーが悲しげな鳴き声をあげるとHPがゼロになったのか非人型邪神が砕け散った
「……こりゃ……ここで、いったい何が起きてんだよ……」
呆然と呟いたクラインの言葉は俺を含む全員の台詞を代弁したものだった
やがてアスナが何か気づいたように顔を上げる
「もしかして、最近ヨツンヘイムで新しく見つかったスローター系のクエストが関係しているのかな?」
「アスナ、そのスロータークエストの内容ってなんだ?」
「それは私が説明しますね」
キリトの胸ポケットから辺りをキョロキョロしていたユイが翅を広げて飛び立つと、俺の肩に座る
「どうやら私たちが受けているトンキーさんとは別種のクエストがあったようなのです。内容はヨツンヘイムでの邪神狩りです。具体的な内容はブロックがかかっていて私にはこれ以上調べられませんでしたが……」
一気に元気を無くしたユイの頭を軽く撫でる
「ちなみに依頼人の名前は?」
「大公スィアチという名前のNPCです」
「なるほどね……ありがとう、ユイ」
「なにかわかったの?」
「いや、いろいろ混ざり過ぎてどれが本筋かわからない」
そもそもエクスカリバーはアーサー王伝説で、ケルト神話ある。何故関係するのかさっぱりわからない
いろいろ思考していると、突然俺達の後方で光が集まり始める
振り返った俺達の目に飛び込んできたのは巨大な女性の姿だった
目測三メートルを優に超える身体に纏うゆったりとしたローブ。長い金髪を背中に流した神秘的なオーラを発する美人だった
……とその大きさに驚いて唖然としていたのを何と勘違いしたのかシノンに足を踏まれた
「……別に見とれてたわけではないぞ」
「本当に?」
「贔屓目になるが、俺の彼女の方が可愛いからな」
「……バカ……」
ラブコメをしている間にも湖の女王、ウルズと名乗った女性の話は続く
結果として、このクエストの内容は霧の巨人族な居城、スリュムヘイムに突撃し、このヨツンヘイムが氷に包まれ不毛の大地となった用意。世界樹の根っこを断ち切った、現在は要の台座に刺さっているエクスキャリバーを引き抜いてくるというものだった
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