第30話 新学期が始まる前に
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そんなことはせん!」
「なら良いけどー。例えば、魔力の補給とネギへの挑発を兼ねて3−Aの一般人のクラスメイトを襲うとかもダメだぞ」
「も、もちろんだ」
あ、目を逸らしたな。多分するつもりだったんだろう。
「まぁ、いっそ学園長に魔法関係者を襲う許可でももらったとくんだね」
「くくくく、それは面白いな。いっそ木乃香でも襲う許可をもらうか。魔力を回復する程度に限定する契約にすれば、案外あの爺許可するかもしれんな」
「あー。あるかもなぁ。なんだかんだ言って、木乃香をこちら側に関わらせる気満々っぽいしな」
「そうだろう、そうだろう。ところでお前はどうなんだ?」
「オレ? 木乃香次第だが、木乃香が納得しないのに襲うなら、エヴァンジェリン、オレも相手になるよ」
「ふん。そうか。まぁいい。木乃香や千雨を襲うなら事前に確認を取ることを約束しよう」
「あぁ、そうしてくれ」
意外と言ったら失礼だが、一応オレ達のことは気に入ってくれてるらしい。
こうして午前中の土産渡しを終え、午後からの職員会議に出席した。
☆ ★ ☆
く、空気が重い………。
職員会議は始めから空気が重かった。
何故なら教育実習生のネギが、いつも通りいないからだ。
よくわからんが、3−Aの雪広の家に家庭訪問しているらしい。
もちろん、3−Aの新担任である新田先生になんの確認も取らずにだ。
一応、学園長が「ワシが許可したんじゃよ」とか苦し紛れのフォローをしたが、当たり前だが誰も納得していない。最初からの流れで見ている分、職員会議をサボって雪広宅に遊びに行ったネギを無理矢理誤魔化しているのはバレバレである。
ネギに期待していたはずの魔法先生達にもあきらめムードが漂っている。
結局、そんなことも踏まえて、3−Aの担任を新田先生、副担任をオレ、副担任見習いにネギ、ネギの指導教員に学園長が決まった。
3−Aの副担任なんか、やりたくなかったが、新田先生に頭を下げられてしまい、やるしかなくなった。学園長だけが相手なら絶対にやらなかったのに………。
実際、今期、新田先生は学年主任をやらず、引継業務もしていたんだが、結局「学園長を相手にして、曲がりなりにもそこそこ言うことを聞かせられるのは新田先生しかいない」、ということで、新田先生以外の23人のクラス担任が全員頭を下げて新田先生に頼み込み、その後学園長に直訴し、再就任となったらしい。
もちろん、3−Aの副担任を受けるに当たって色々条件を設けた。
主にネギ関係だ。
基本方針として、ネギについては指導教員の学園長に一切合切任せるとし、今回のように会議をサボったり
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