暁 〜小説投稿サイト〜
東方悠久闇
第一章:堕とされた妖怪達
第一話:失いし記憶を求めて……
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良いわよ。道案内が私の日課みたいなものだしね」それは、どんな日課なんだろうか……
日課と言うより仕事の方が近いんじゃないのか?

「それに最近、竹林の妖怪達が殺気だってるしね。以前はそうでも無かったのに最近じゃ明るい時間帯
でも露骨に襲い掛かってくるわよ」俺はそんな危険地帯に倒れていたのか?襲われなくて良かった……
ある意味運が良いなぁ俺って…

「妖怪って言うくらいだし、其れ位は普通じゃないのか?」

「此処じゃ妖怪も人間も割と上手くやってたの。でも最近じゃ一人で森を歩くなんて危険過ぎて
、絶対にやっちゃいけない程にまで為ってるわ」

「そ、そんなに危険なんだったら、妹紅も危ないんじゃないのか…?」

「ううん、私はその辺の妖怪くらいだったら楽勝だから、心配しなくて良いわよ。君の事もちゃんと
守ってあげるから」

「はは…俺も足を引っ張らない様にしないと」女の子に守られるってちょっと、男として情けなく思えるし……

「まぁ、とりあえず今晩は君も……」妹紅は突然言葉を詰まらせながら、俺の顔を不満そうに
見ていた。いったいどうしたんだろうか?

「……?俺がどうかしたのか?」

「いや、ずっと君って言うのもどうかと思うんだけど……。適当に名前付けちゃっていいかしら?」
そういえば、俺は今の所記憶が無いから名前も無いのと同じか?無くなる前はどんな名前
だったんだろうか?

「ん…そういえば俺も名前が無いと不便だな?自分で考えるのもアレだし、妹紅が決めてくれ」
今の俺じゃあ、変なのを考えそうだから、妹紅に考えてもらう事にした

「…じゃあ、今日の夜に会ったから『キョウヤ』ね。はい決定」

「…一瞬、変な呼び名を付けられたらどうしようかと思ったが、まともで良かったよ」随分安直な
名前だが、自然と嫌な感じが無いからそれにする事にした

「一応、漢字で書いたら『今日夜』…は、格好悪いし『恭夜』が妥当な所かしら?」

「別に漢字まで決めなくても良いと思うが……まぁ俺は、後者で構わないよ」流石に、『今日夜』は
ないな?うん、無いな……

「ん、それじゃ改めて宜しくね。恭夜」

「ああ、此方こそ宜しく頼む」とりあえず、名前が決まったので朝に備えて寝る事にした。妹紅に予備の
布団を出してもらい俺は眠りについたのだった………






恭夜Side



其れから、朝を迎えて起き上がると妹紅は既に起きていた様だ…寝坊したかな?
俺は、顔を洗って眠気を取ると妹紅が傍に寄ってくる

「おはよう。それじゃとりあえず人里まで案内するけど……一応これ等を渡しておくわね?」妹紅から
差し出されたものは、良く手入れされた銀製の鋭いナイフと傷などに良く効く薬草を数枚渡された

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