−妖怪VSアマゾネス−
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「だ、大丈夫だ天上院くん!き、君のことはこの俺、万丈目サンダーが守り抜こう!」
万丈目が声を震わせながら叫ぶ。
…信用できない…
そんな時。
「パーズ!」
力強い女性の声が響きわたって、虎がその声がした方向に走っていく。
「助かった…」
「か、どうかはあいつ次第だろうな。」
パーズと呼ばれた虎の傍らに立つのは、このコロッセオに良く似合う、古代の戦士のような女性だった。
その背後には、クロノス教諭を始めとする、デュエルアカデミアの行方不明者たちがいた。
「行方不明者たち…ということは、奴が新たなセブンスターズか!?」
万丈目の言うとおりだろう。
しかし、こちらには人質が…
「はーい!皆さん、手伝ってくれてありがとう〜!これ、お給料だからね〜!」
…は?
セブンスターズの女性が、行方不明者たちにお給料を渡し、帰らせていた。
あ、クロノス教諭には渡さなかった。
そのまま、クロノス教諭は虎に追いかけられてどこかに消えていった…
「…なんなの?」
みんな同じ気持ちだ、明日香。
「大丈夫だ、安心しろ…彼らは、このコロッセオを作り上げる為に協力をして貰っただけだ。」
セブンスターズの女性が、こちらに歩み寄ってきた。
「私の名前はタニヤ。アマゾネスの末裔にして、セブンスターズの一員だ。」
「やっぱりセブンスターズか!?…って、アマゾネスって何だ?」
十代の一言に、その場にいる全員の気が抜けた。
…空気を読め。
「…簡単に言うと、女性だけの一族だ。」
「へぇ〜。そんなんがあるのか。」
三沢の端的な返答に、十代は納得したようだった。
「気を取り直して…私が戦いを望むのは、男の中の男のみ!自らが男の中の男と思う者!名乗りを上げろ!」
「俺だ!」
「いや、俺だ!」
「俺様だ!」
「俺だ!!」
「…馬鹿。」
上から、三沢、俺、万丈目、十代、明日香だ。
男性陣は全員名乗りを上げ、明日香は馬鹿馬鹿しい、とばかりに首を振っていた。
「ふうむ…全員、顔つきはまあまあ…選ぶとすれば…」
タニヤが品定めをするように、俺たちの顔を覗きこむ。
「よし、お前だ!」
タニヤが選んだのは…三沢だった。
「あり得ん!何故この万丈目サンダーではないんだ!?」
畜生…三沢に負けた…
万丈目のように声は出さなかったが、意外とショックを受けている俺がいた。
「…馬鹿。」
明日香のため息と共に。
それから、俺たちはコロッセオの中に案内され、俺たちは観客席、三沢はタニヤと共にデュエル場についた。
「先程も言ったが、我が名はアマゾネス
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