例えばこんな転入生は酢豚以外のレパートリーが欲しいだろ
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さて、件の簪さんを発見。すごいスピードで投影ホロボードをタップしまくっている。話しかけづらいので先に彼女の目の前にいるISに話しかける。
彼女の名前は打鉄弐式。２と銘打っているのでそこからとってフタバというあだ名をつけてみた。かなり照れている。こっぱずかしいけど嫌じゃないらしい。何でも開発元の倉持技研から開発途中でほっぽりだされ、倉庫で転がって泣いているところを受け取り主の簪ちゃんが引き取ったらしい。原因はおりむーのヴァイス開発に人員が根こそぎ持って行かれた事。納期を守れない会社は信用を失いますよ？なーんて俺が言っても詮無き事である。
現在急ピッチで簪ちゃんによって組み立てられているものの、彼女自身がIS開発をしたことがないこともあってそこまで芳しくないようだ。それでもボディの設計とパーツ受注は終わっているらしいが。こればっかりは残念ながら力になれそうにないのでせめて参考にとオウカのデータをフタバに送る。
簪ちゃんが俺の存在に気付いた。「何でデータを送り付けたの？」と聞かれたから「ゼゼーナンの世話してくれたお礼」と返しておいた。ついでにフタバが君に感謝していることも伝えたら、目を丸くした後大笑いされた。
何で？え？フタバってネーミングがツボに入った？まぁ元気が出たならそれでいいや。
4月30日（振り替え休日）
箒さんに呼び出された。新たな幼馴染の登場を危ぶんでアドバイスをもらいに来たらしい。
俺の「もっと笑った方がいい」作戦は割と功を奏したらしく、あれからちょっとずつ距離を縮められたような気がするとのこと。だがしかし鈴音さんは箒さんと違ってGAN!GAN!接近しているのでこのままではいけないと思ったとか。
ならばこちらからも接近するしかあるまいて。男を落とすならまず狙うのは胃袋だ！たぶん。
鈴音さんは料理ではまだおりむーをウンと言わせる自信がないという情報はすでに仕入れている。ならば中華以外の料理で今のうちにおりむーを攻めるのだ！と勢いに任せて言ってみた。
天啓を受けたと言わんばかりにぱぁっと明るい顔をしてお礼を言われ、箒さんはそのままダッシュで行ってしまった。ちょっと可愛かったと同時に「オウカが人間だったらあんな感じだろうか」とぼんやり考えたらﾋﾟﾋﾟｯとモニターが出てきて≪やん♪(/∀＼*)≫と打たれていた。愛い奴め。
そういえばそろそろGWが近くなってきたな。･･･残念ながらGWは外出許可が下りていないので学園内に閉じ込められることになる。さてはてどないしまひょか･･･
あ、思いついた。オウカがこんなことできるんだからチャット形式でISコアと会話できるプログラムでも組んでみよう。そうと決まりゃぁ山田先生に相談だ。あの人なら確実に力になってくれるだろ。と思ってたら俺の愛用ガラケー
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