暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
剣だって偶には世界を両断したいんです。その6
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真面目に考えるだけ時間の無駄だと勝手に結論付けたなのはは、とりあえず後でフェレットをイジメないように忠告だけしておこうと決めて読書感想文の作成に取り掛かった。
・・・数分後、苗がメモ張の隅に走り書きしてあった「感想文の簡単な書き方」を発見。それによって筆が進んだものの、その書き方と苗自身の感想文の書き方が全く違うことん気付いて「もしかして、私のために?」と感動していたとか。
= =
車いす、ああ車椅子、車イス。人生で一度も乗ったことない車イス。乗らない方が幸せのような気がするし、乗りたいと考えていたのもせいぜい小学生くらいの頃までだが。
「何なら車イス仲間、なってみんか?」
「お断りします」
普通の仲間でいいです。ブンブーンとかフライングマンとかヨクバみたいな・・・あ、どれも死ぬじゃん。
普通って何だっけ。それはね、佐藤さんってことだよ(?)。
「エンディングまで、泣いたらあかんよ」
「でも涙が出ちゃう・・・だって女の子だもん!」
「なら涙の数だけ強くなりぃや」
ボケたらネタであしらわれた。この車イス娘、出来る!きっと彼女の父親はイタリアギャングで車イスの中にヤバイ兵器を積んでいるに違いない、などと勝手すぎるほど勝手な妄想をしつつも彼女の本を抱えて並び歩く。
何か高いところの本取ってたら下からもの欲しそうな目でこっちを見ていたので本を取ってあげ、そのまま一緒に歩いているのだ。どうせ暇だしノリもいいから話し相手として不足はない。
「私、
鳳
(
おおとり
)
苗っていうんだ。お嬢の名前は?」
「何やそのお嬢って?まぁええわ。私は八神はやて言うねん。よろしゅうな!」
うむ、元気があってよろしい。お姉さんにはその若々しさに満ちあふれた笑顔が眩しいですよ。
車イス少女ことはやては見た通り足が悪いらしく、そのせいで学校も休学中。暇を持て余してはこの図書館で本を読み漁っているらしい。
「親御さんとか両親が付き添ったりしてくんないの?」
「ああ、その・・・おらへんねん」
「ふぅん、遠くへ出かけちゃったんだ。銀河鉄道でもたどり着けない遠くへ」
「うん、そんなところや」
今のはジョークなどではなく、割と本気で言った言葉だ。あの口ごもった感じから他人にホイホイ言いたくない事だったのは明白なのでそう推察したが、当たっていた模様。謎の足長おじさんの資金援助とお医者さんがよくしてくれるから不便はあってもさほど生活に困ってはいないそうだ。
「本を持ってあげたのも余計なお世話だったかな?かな?」
「いや、持ってくれたんは普通にうれしいわ」
「そっかそっか」
「・・・謝らへんのやな」
「何が?」
「家族の事。大体の人は気付いたら謝んねん」
それは気にしている訳ではな
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