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ゲルググSEED DESTINY
第二十二話 泥沼の終局
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決断しなくていけない。即ち、撤退か―――継続か。そんなことを考えているうちに敵の攻撃が接近してきた。

「小型ミサイル接近!」

突然の攻撃にアークエンジェルクルーは驚愕する。一体何処からの攻撃だと。

「回避!」

「駄目です、間に合いません!?」

威力こそ余り無かったもののほぼ不意打ちに近い小型ミサイルがアークエンジェルに直撃した。

「一体何処から!」

「MSだ!」

マリューがうろたえているとバルトフェルドが攻撃してきた相手を推測して言う。

「レーダー熱源あり、確かにMSです!これは、ザフトの機体ですよ!」

『そうさ、そうだよ―――俺は本来水中戦や宇宙戦が得意なんだ。丘で干上がった状態よりも、こっちの方が向いてるさ!』

マーレ・ストロードは選択した。先に敵の母艦を叩き潰すと。ミネルバに直接武装を用意してもらい甲板に上がりすぐにF型の武器、レーザーライフルとグフのビームソードを手渡しで受け取った。ビームソードもビームを出さなければ水中で使える。エネルギー残量は少ないし、武装も左手にしか持てないがやってやれないことはない。
ゲルググで戦って、負けたことなど一度だってないのだから。

『アークエンジェルは後回しだ!オーブ艦隊から落としてやる』

雄大な海を、母なる海を渡り歩く感覚は宇宙に包まれるその感覚に似ている。だが、今はそんなこと考えている暇はない。
敵であるアークエンジェルはオーブ艦隊を攻撃しようとすれば止めに来るはずだ。そして、オーブ艦隊も接近されれば対応する。そうなればオーブ艦隊もアークエンジェルもそうなればこちらを気にする余裕を失うはずだ。
唯一の懸念は水中用でない上に損傷したゲルググC型で何処までやれるかだ。だが、マーレは例えこの機体が朽ち果てようとも勝利を掴んでみせると、そう覚悟する。

『そうやって、自分達が救おうとした奴等に落とされればいいさ……』

戦いは非情だと、そう考えながらオーブ艦隊へと移動を開始する。三連装ミサイルによってこちらの存在を主張したため、アークエンジェルは予想通り、こちらに向かって追跡を開始してきた。







今やどの勢力も満身創痍と言えた。MSを殆ど失ったオーブも、撤退の判断を迫られつつも攻撃を受け続けるアークエンジェルも、損傷が激しくまともに行動できないミネルバも、どの勢力にも余力はない。残されているのは決死の覚悟の上で戦うムラサメ部隊、カガリを守りながら戦闘を止めようとするフリーダム、換装によって損傷を無視することの出来るインパルス以外は損耗しているミネルバのMS部隊。
どの部隊も既に追い込まれている。天秤の針は少しでも傾けば後は雪玉のように転がり落ちて決定的なものとなるだろう。
そうやってMSがぶつかり合
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