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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十八話 高度30,000mの戦いA
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で使おうともしなかったシールドの訓練に明け暮れた事も知っている。
 あのバルクホルンでさえ、ミーナに向けて「攻撃班や打ち上げ班の編成は予定通りでいいのか?」と言い、それとなく編成の見直しへ話を持って行こうとしたほどだった。

「あのね、エイラのくれたイトスギの葉、お守りにして持ってるんだよ……?」
「……うん」
「エイラ、やっぱり――」
「――サーニャ、整備班の人たちが呼んでるゾ。アタッカーなんだから頑張れよナ」
「………………」

 しかし、当のエイラはまるで別人のように気が抜けてしまって、こうしてサーニャに話しかけられても表情一つ変えない。やはり訓練は実らなかったのか――一瞬、瞳を揺らしたサーニャは、しかしそれ以上何も言うことなく整備班の方へ行ってしまった。

「…………」

 もうこうなってしまっては誰もエイラに話しかけることなどできない。
 妙に乾いた雰囲気の中、打ち上げの準備と緊張感だけが、徐々に高まっていった。






 ――そして、打ち上げの時がやって来た。

「――打ち上げまであと1分。カウント20から秒読み開始ッ!!」
「各自、ユニットに魔法力を流入させろ!!」
「「「了解ッ!!」」」

 まるで組体操のように、塔を模るかのようにして組まれた打ち上げ体勢。
 頂点にいるのは、攻撃隊を担うサーニャと宮藤。その二人を支える台に打ち上げ班には、エイラと和音が配置されていた。

「魔導エンジン始動を確認。各部異常なし。雲量、風向、ともに打ち上げに支障なし」
「観測隊より入電。敵ネウロイの動きに変化なし。打ち上げは察知されていません」
「打ち上げまで20秒!! カウント開始!!」

 続々と寄せられる整備班らの報告が、無言を貫くウィッチらの耳を駆け抜けていく。
 静かに高まるエンジンの唸りと緊張感が、今まさに命がけの攻撃を行う時が事を知らせていた。

「……18……17……16……15……14……13……12……11……打ち上げ10秒前ッ!!」

 しらず掌に滲んだ汗が腕を滴り落ちていく。
 緊張で体が強張っているのは、皆どのウィッチも一緒だった。

「9!! 8!! 7!! 6!! 5!! 4!! 3!! 2!! 1!!――――――発射ッ!!」

 瞬間、打ち上げ隊の魔導エンジンが一斉に最高出力へと達し、絶大な馬力にモノを言わせて垂直上昇を開始する。耳元で轟々と風が唸り、シールドで減衰されてもなお耐え難い風圧が体を押し付ける。
 急激に魔法力が失われていくのを感じながら、第一打ち上げ隊は無事第一次目標高度へと到達した。

「次ッ!! 第二打ち上げ班ロケットブースター点火ッ!!」
「「「了解!!」」」

 すでに魔法力が衰えつつある坂本は第一打ち上
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