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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
休日 アラート
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うかなって思ったんだけど……」

「ふぇ!?」

 フェイトの声に反応したのは、聖ではなくなのはだった。その声に聖とフェイトがそちらを見やるとなのはは、しまった、というように口をふさぐが既に遅かった。

「もしかして……なのはも?」

「う、うん」

 フェイトの問いになのははぎこちなく頷く。そしてまた三人の中に流れる沈黙、だがそれは先ほどよりもはるかに重たげなものだった。

「じゃ、じゃあ私とフェイトちゃんと聖くんの三人で一緒に出かけない?」

「お、おう!そうだな……うん、それがいい!じゃ、準備してくるから十分後に隊舎前でな!」

 聖はそそくさとその場から去っていった。残された二人はというと、

「「はぁ……」」

 とてつもなく残念そうな溜息をついていた。



〈まったく、なにやってるんですかこのヘタレ〉

「うっせ、お前あんな状況味わったら誰だって逃げたくなるっての……」

 自室に戻るため寮の廊下を駆ける聖に安綱は罵倒した。心なしか声のトーンが下がって聞こえるのは気のせいだろうか。

〈普通ああいう状況であれば、男性である聖様がどうにかするべきであるのに……なんと情けない〉

「だーかーら!あんな状況今まで味わったことないのに対処もクソもあるかっての!!」

〈そこを何とかするのが男の度量が左右されるところでしょうが!〉

 そんな一人と一機の言い合いは聖の自室に到着するまで続いていた。




 そして十分後、聖が隊舎前で待っていると、中からフェイトとなのはがやってきた。先ほどのような暗めの顔ではなく、明るさが戻っていた。

 電車に乗り、市街まで行くと三人がまず向かったのは大型のショッピングモールだ。以前聖とフェイトが一緒に来たところである。

 その中でなのはとフェイトは服を選んでいた。はたから見ると仲のよい友達が買い物に来ている様に見えるが、二人の目は時折互いをけん制しあうような目になっていた。ちなみに聖はというと二人の間に挟みこまれ、大変そうだ。

 その後も色々と回ったが、結局服はそんなに買わず基本的にはウィンドウショッピングで済ませていた。

 一息つくためベンチに腰掛けていると唐突にフェイトが口火を切った。

「なんだか……私達見られてるよね?」

「あー……それはたぶん男からの視線は俺に対してだろうな」

「どうして?」

「お前らみたいな綺麗でかわいい女の子、しかも二人と一緒にいれば誰だってうらやましくなるだろ?」

 その言葉を聞いた瞬間、二人は耳まで真っ赤にし俯いた。

 ……今更気付いたのか。

 溜息をつく聖は、ふと立ち上がる。

「ちょっと待ってろ、あそこでクレープ買ってくるわー、お前ら
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