例えばこんなインタビューは本人に聞かせてもあんまり意味ない
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をフォローするようなことをしたのがいい証拠だわ。・・・という愚痴を簪ちゃん相手にしちゃったのよ・・・まさか私の敷居まで下げてたなんて。
しかもその愚痴のおかげで簪ちゃんが前ほど私を避けなくなったの。いや良いことなんだけどね・・・手玉に取られたようでなんか悔しいわっ!!あとカエルは苦手だからやめてぇぇ〜!!
一言メッセージ
布仏本音:ぜぜ〜なんかわいいね〜。かんちゃんも最近ぜぜーなんの世話を手伝てくれるんだよ〜?
布仏虚:あれ以来出入り口近くに設置されたゼゼーナンちゃんを恐れて会長が仕事から逃げなくなりました。
更識簪:お姉ちゃんの弱点を教えてくれたし、会ったことないけどきっといい人。ゼゼーナンにも慣れてきた。
篠ノ之箒:そうだな・・・うん、優しい奴だ。
山田麻耶:私の所に初めて質問しに来た生徒の記念すべき第一号さんです!とってもいい子ですよ!
織斑千冬:あの短期間で小娘どもと馴染んでいるのは一種の才能だな。
4月24日
「・・・ひどい報告書だな。こんなもの提出した暁にはアリスやトラッシュに笑われる」
笑われたところで何か感じることがある訳でもないのだが。ルームメイトの立場を利用して収集した内容をリストにしてみたが、これは報告書と呼べるレベルのものではない。ついでに真田のDNAも涎やら髪やらサンプルを取っておいたが真田は疑いもしなかった。大丈夫かこいつ。
しかしそれよりも問題はあいつの能力だ。
現状もう私の相棒はすでに懐柔済と考えるのが妥当だろう。いや、あいつ自身がやってなくてもあいつの相方であるオウカは確実にやってるはずだ。
「監視任務もこれで終わりかな・・・正体ばれたし、もう任務続けられねえだろ」
というか相棒が懐柔されたなら首輪が外れたと同意義だろう。下手をすればこのまま処分されるかもな。・・・それにも何の感慨も湧かないが。
最後に一言メッセージに、「身元不明の誰かさん:他人を信用し過ぎだからまずは隣の人間から疑ってみるべきだ」と書き加えて上司に送り付けた。
翌日、任務内容の変更が言い渡された。
『だれかさんはこれより任務内容を変更し、真田悟朗左衛門が他組織からの懐柔を受けないよう常に監視、護衛することを最優先とせよ あんぽんたんの上司より』
「なんで?」
――ああ、今日も無感動で無意味で無価値な一日が始まる。からっぽの心の片隅の重箱の隅にこびり付いた、疑問と安心という小さな小さな感情のかけらを残して。
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