暁 〜小説投稿サイト〜
やはり俺達の青春ラブコメは間違っている。
第四章
無情にも材木座義輝の前に比企谷八幡は訪れない。
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名前は桐山霧夜だ」
 言い終えた達成感と共に、僕は……や、俺は期待の眼差しで由比ヶ浜さんを見やる。

「長っ!しかも変態感丸出しにしておいて常識とかどの口が言うし!」
「……え、あ、うん」
 随分良いツッコミアリガトウゴザイマス……。
 ――え?なにこのコレジャナイ感。違和感さん、今日はお仕事ご苦労様です!
 いや、でもねぇ違和感さん。こんな時ばかりでしゃばって何になるんです?『ニヤニヤ動画』略してニヤ動とかヨウツーベと言った動画サイトでもちゃんとお仕事して貰わないと困りますよ!

 『こんな場面でそんな急に頑張られてもねぇ……』

 ……と、苦笑いしつつ、半沢○樹の舞台となった銀行の職員が言うセリフみたいなことを言った手前、さすがに巨乳……すまない語弊。爆乳女子高生にこの役が務まるとは思ってなかったさ。
 はてさてロリっ娘何処かにいないもんかな。……でも高校に幼い女の子――いわゆる幼女が迷いこんでいたりしたら、気持ち悪いくらいの行動力を発揮して悪寒がするほどに正確かつ迅速にご両親のもとに帰れるように手を打ったりするかも知れないが。そして、もしそんな事が起こり得た暁には、きっと女の子の名前は『○宵』であろう。
 ――さて、これらは戯れ言か……。
 少なくとも俺は俗に言うロリコンなどではない。
 それとさっきから俺の話には何たらシリーズが絡みすぎてると思う。主にめだかボックスの作者系列的に考えて。

「ま、いいや。それじゃあ由比ヶ浜ちゃん♪気合いの入ったツッコミをありがとうなんダゼっ☆」
「やばキモッ!……じゃなくて、いや、やっぱりと思うことすらなく単純に堪らなくキモいけども。何か空気読んでなかったりしたかな?」
「由比ヶ浜さんってば最近めちゃくちゃに容赦も情けもないよね。……まあ、君のそんな所が、俺は好きでも嫌いでもない、言わば電柱レベルの好感度なんだけどさ……ごめん、照れるね――」
「いや照れないよ!」
 全然まったくちっとも毛ほど露程も照れてないよ。ってかあたしのことナチュラルに電柱に貶めてるし!と、続け、ふへぇっ……と、溜め息を吐き、由比ヶ浜さんは項垂れる。

「もう疲れちゃったんだけど……」
「僕は元気!^^b」
「……〜っ!ムカつくっ!その顔すごくムカつく!……ってか何時にもなくいい笑顔だ!」
「…………(^^b))」
 腹立つ!と、言い切り、ぷんぷんぷんぷんと、顔を紅潮させて由比ヶ浜さんは喚き散らしてきた。
 気が済むまで声を荒げると、話題を変えた。
「……それよりユキノンとヒッキーは?」
 む、確かに遅いな。遅刻か?ねぇ、ならもう帰らない?
「――っ」
 俺がそう提案しようと息を吸った瞬間、ドアがからりと、――いや、いつの時代だ。ガラリと開いて、またしても奴がヌルリと、いや、スルリ
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