生徒会
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、その中指にはめてる指輪。篠ノ之博士からもらったISだっけ?」
「ああ、そうだな。殆ど押し付けられた様なもんだけど、なかなか気に入ってるぜ、でもなんでそんなこと?」
「別にたいしたことじゃないから気にしないで。……それじゃあ今日はもう解散にしようかしらね、そろそろいい時間だし」
時計を見やると五時半近くになっていた。
「んじゃ、おつかれさんでしたー」
響が立ち上がったところで、楯無が声をかけた。
「響ちゃん、生徒会室には基本毎日誰かいるから、いつでも来ていいからねー。ただ一つだけ守ってほしいのは水曜日は絶対集合だから来てね」
その声に響は振り返ることはせず、手を振って返事をし退室していった。
響が退室してすぐ後、虚が楯無に問う。
「随分と危なっかしい子だけれど、大丈夫ですかお嬢様?」
「あん、もうお嬢様はやめてってばー。……確かに危なっかしくはあるけれど、あの子は絶対に強い戦力になることは間違いないわよ。それにあの自身に満ちた目、今までに相当な修羅場をくぐって来てのでしょうね」
「まぁお嬢さまが言うのであればそうなのでしょう。では響さんの過去も調べても?」
「後でアイアンクローされそうな気もするけど……いいわ、調べてだけど絶対に知られちゃダメだからね」
虚はそれを聞くと静かに頷いた。
楯無の心の中には響に対する期待と、若干の不安が入り混じっていた。だがその顔は楽しむように微笑を浮かべていた。
生徒会室から退室した響は、さっさと寮に戻った。そして以前束に邪魔された実家への連絡を取った。
数回のコールの後応答があった、その声は響の妹の渉のものだった。
『もしもし? 姉さん?』
「おー、渉久しぶり」
久々の妹の声に響は多少声を高くして答えてしまった。
『一ヶ月ぶりくらいだけどそっちにはIS学園にはなれた?』
「一ヶ月もいてなれないことはねーよ」
『姉さんのことだから、どうせボッチなのかなーって思ってね』
くすくすという笑い声が聞こえ、響はそれに反論する。
「うっせ、それよりそっちでなんか変なこととかおきてないか?」
『変なこと?んー……、特にないかな。あ、でも――』
「なんだ!?」
響は少しだけ焦った、なぜこんなことを聞いたかといえば先日の束との一件だ。あの時束は夜天月を受け取れば、響のランクのことを公表しないといっていたが、響はどうしても束が信用できずにいた。
……あのクソ兎耳女何するかわかったもんじゃねぇからな。
内心で毒づいていると、
『――姉さんの舎弟の子が来たよ、それでいないって言ったら帰ってきたら伝えてくださいってさ』
緊張していた分
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