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勇者番長ダイバンチョウ
第3話 喧嘩終われば今日からダチ公!男の鉄則に常識は無用!
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っ! これでこの星は今日から俺達ゴクアク星人の物だぜぃ!】
【ま、待ちやがれぃ!】
 そんな時、立つのがやっとだった筈のバンチョウがドリルロボの前に盾となって立ちはだかったのであった。
【な、何で俺を庇うんだよ? 俺とお前は喧嘩した仲の筈だろ?】
【へっ、俺の爺ちゃんは言ってたぜ! 喧嘩終われば今日からダチ公、男の鉄則に常識は無用! ってなぁ!】
【だ、ダチ公……俺が、ダチ公……】
 ドリルロボはバンチョウの言葉に胸が熱くなるのを感じていた。今まで、ただ感情の赴くままにひたすらに暴れまわっていた自分をダチと呼んでくれる者など居なかった。
 そんな自分をこのバンチョウはダチと呼んでくれたのだ。
 その言葉にドリルロボは感動していたのだ。
【泣かせてくれるじゃねぇか! だったらそのオンボロロボットの為にくたばれや、バンチョウ!】
 ゴクアク星人達の銃口がバンチョウに一斉に向けられる。
【うおおおぉぉぉぉぉぉ!】
 突如、後ろの方で雄叫びが聞こえた。そして、その雄叫びは後ろの方で横たわっていた筈のドリルロボが突如起き上がり雄叫びを挙げていたのだ。
【ド、ドリルロボ! お前……動けるのか?】
【あぁ、お前の熱い友情魂が俺の男魂に火を点けてくれたのさ! 魂に火が点きゃエネルギー200パーセントオーバーだぜぇ!】
 両肩のドリルが物凄い勢いで回転している。明らかに先ほど以上にパワーが上がっている。
 そして、それに呼応してドリルロボの目もまた烈火の如く燃え上がっているのが見える。
【元々暴れ者だった俺をこいつはダチと呼んでくれた! そのダチを守るのは男の鉄則だぜぇ!】
【その通りだぜドリルロボ! 嫌、今日からお前は第二の番長、ドリル番長だ!】
【ドリル番長……良い響きだ! その名、頂くぜ! バンチョウ!】
 バンチョウとドリル番長との間に熱い友情が芽生えた。勿論、その間ゴクアク星人達は放って置きっぱなしだったのだが。
【やいやい! 俺達をほっぽって友情ごっこしてんじゃねぇ! まとめて仲良くスクラップにしてやるから覚悟しやがれ!】
【あぁん? 覚悟するのはてめぇらの方だろうが! 今の俺達はエネルギー200パーセントオーバーなんだからよぉ!】
 バンチョウが叫ぶ。そして、バンチョウの両目が烈火の如く真っ赤に燃え上がった。
 すると、再び背後から祖父が残したデコトラがこちらに向ってやってきたのだ。
【来たか爺ちゃんのデコトラ! 略してバントラ!】
 その略し方はどうなのか? と言う言葉はこの際気にしないで置く事にする。
【根性合体!!】
 バンチョウとバントラが合体を行う。3メートル程度のバンチョウから30メートル強の勇者番長ダイバンチョウへと合体を果たした。
【が、合体しちまった!】
【見りゃ分かるだろうが! 良い
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