第3話 喧嘩終われば今日からダチ公!男の鉄則に常識は無用!
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仏は必死だと言えるだろう。
恐ろしい相手だった。
【ちっ、上手く避けやがったな! だが次は外さないぜ!】
ドリルロボットのドリルが更に早く回転しだす。今度こそ貫く為にだ。
そのドリルの突きをバンチョウは必死にかわし続けていた。掠っただけでも装甲が剥ぎ取られてしまう程の強力なドリルだ。まともに食らえばそれこそ終わりである。
(どうする、どうやればこいつに勝てる……どうすれば……はっ!)
ふと、番は気付いた。自分は喧嘩をしているのではなく戦いをしている事に気付いたのだ。
一体自分は何を考えていたのか? これは喧嘩だ。戦いじゃないのだ。ならば、喧嘩ならば下手な小細工など不要。
【何をビビッてたんだ俺は! ドリルが何だ! 風穴が何だ! そっちが風穴を開けるってんなら。こっちはそのドリルより強い武器を叩き込むだけだ!】
一直線に突進してくるドリルロボットに対し、バンチョウは何の策もないまま猛スピードで突進したのだ。一見すると自滅行為にも見えるだろう。
だが、これがバンチョウ最強の武器だったのだ。
【これで仕舞いだぁ!】
【バンチョウの必殺、超ぱちぎ! 受けてみやがれぇぇぇ!】
ドリルロボットの大型ドリルとバンチョウの頭突きが猛スピードで激突した。その衝撃は辺りに振動と衝撃波を放ち、轟音が辺りに響いた。
そして、それはやがて閃光となり辺りの視界を白い闇が覆っていく。
閃光が止むのはそれからほぼ数秒の後の事でもあった。闇が晴れた後、その場に立っていたのはバンチョウだけであった。
そして、その目の前でドリルロボは仰向けとなり倒れていた。どうやらこの勝負はバンチョウが勝ったのだろう。
【き、効いたぜ……お前のぱちぎ】
【へっ、お前のドリルも中々だったぜ……お陰でこうして立ってるのがやっとだからなぁ】
そう言うと番町も膝をついてしまった。どうやら立っているのも限界だったのだろう。
だが、喧嘩は終わったのだからもう大丈夫だろう。そう思っていた正にその時であった。
突如バンチョウとドリルロボに向かい数発の爆発が起こる。
【な、何だ!?】
【はっはっはっ! 良いタイミングだぜ! 今のバンチョウなら俺達だけでも倒せる筈だ! 其処のドリルロボ諸とも叩き潰してやらぁ!】
現れたのは以前地球で暴れたゴクアク星人のチンピラ達であった。そのチンピラ達が動けないバンチョウとドリルロボを纏めて倒しにやってきたのだ。
【ちっくしょう……こんな奴等相手に何もできないなんて情けねぇぜ】
横たわり動けないドリルロボは悔しがっている。よりにもよってこんな雑魚に倒されるのが本当に悔しかったのだろう。
だが、どうする事も出来ない。すっかりボロクソになってしまいエネルギーも底を尽いてしまったのだ。もう一歩も動けない。
【がはは
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