第3話 喧嘩終われば今日からダチ公!男の鉄則に常識は無用!
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たかと思うと、今度は勝手に走り始めたのだ。
木村の操縦を無視して縦横無尽にい堀りまくるドリル戦車。これは正に一大事と言えた。
丁度その頃、朝食を終えた番は爪楊枝を口に咥えながらバンチョウの元を訪れていた。
【番、ヤバイ事になったぞ】
「やばい事? 一体どうしたんだよ」
【俺と同じ流浪の異星人が地球にやってきたんだ! 今、無機物に憑依して暴れまわっているらしい】
「丁度良いぜ! 喧嘩したくてうずうずしてた所だ! そいつん所へ案内しろ!」
早速バンチョウに乗り込み現場へと急行する。番もバンチョウも根が同じな為か、喧嘩がとても好きなのだ。
その為、喧嘩の匂いを嗅ぐと居ても立ってもいられなくなってしまうのである。
現場は案外近くであった。番町を抜けたすぐ近くの工事現場。其処で暴れ回る最新型のドリル戦車があった。
「ありゃぁ、テレビでやってた最新式のドリル戦車じゃねぇか!」
【へっ、最新式だろうと喧嘩は喧嘩だ! 買ってやろうぜ番!】
「当然だぜ! 男チェンジ!」
番の叫びと共に軽トラは飛翔し、男形態へとチェンジする。
【番町の番長のバンチョウ! 此処に参上!】
噛みそうな名乗り向上を終えるバンチョウ。そして、目の前で暴れ回るドリル戦車に向かい指を指す。
【やいやいぃ、其処のドリル野郎! この俺とタイマン勝負しやがれ!】
【望む所だ! 俺のドリルも回りまくってきた所だぜぃ!】
何時の間にか搭乗者である木村を放り出し、ドリル戦車が空中へと飛び上がる。
そして、その姿をバンチョウと同じ男形態へと変形させたのだ。
大きさはバンチョウとほぼ同じ、両肩に大型ドリルを取り付けた何所かで見た覚えのある姿のロボットであった。
【けっ、そんな馬鹿でかいドリルでびびるバンチョウ様じゃねぇや! 男の勝負は腕っ節と相場が決まってるんでぃ!】
【だったらきやがれ! てめぇのドテッ腹に風穴開けてやらぁ!】
互いに啖呵を切り合い、そして喧嘩が始まった。最初に攻撃を仕掛けたのはバンチョウであった。
堅く握り締めた拳をドリルロボットへと叩き付ける。
響いてきたのは金属音と腕の痺れであった。恐ろしい程の強度だったのだ。
【がっ! う、腕が痛ぇ……なんて頑丈な野郎だ!】
【そんなもんかよ! だったら今度は俺の攻撃を受けて見やがれ!】
ドリルロボットの両肩のドリルが高速で回転しだす。その回転するドリルを思い切りバンチョウに突き出してきたのだ。
初撃はどうにか回避する事が出来たが、その拍子に背後にあった堅い岩盤が粉々に砕け散ってしまった。
その光景を見るとゾッとしてしまう。
【な、何て威力だ! あんなの食らったらマジでバンチョウの腹に穴が開いちまう!】
油断ならない相手であった。一撃でも貰えばお陀
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