空白の一年、咲編〜
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二人で星空を見上げ・・・色んな事を話した。そして翌日・・・
「・・・」
目を開くと、枕元に見慣れた長い黒髪が散乱していた。
「・・・!」
跳ね起きて鏡を見る。そこには・・・ちゃんと“五十嵐 咲”の姿が写っていた。
「も・・・戻ったぁ・・・」
そして再び玉座に集まり・・・
「よ、よかったのです・・・」
「一時期はどうなるかと思いました」
ねねと月の言葉に苦笑で返す。
「う〜ん・・・やっぱ効果は一日やったか・・・」
・・・霞の呟きをしっかりと聞いた。
「・・・霞?」
霞がギクリと反応する。
「あ、いや、ちょ、ちょっと事情が・・・」
「ほう・・・?」
「クレスからちょ〜っと面白そうな薬を貰って・・・好奇心で・・・」
「くくく・・・」
「さ、咲・・・?目が笑ってへんで・・・?」
「くく・・・霞ぁぁぁ!!!」
「わぁー!?堪忍してーなー!!」
追いかける俺と逃げる霞。玉座の間はみんなの笑い声で充満した・・・
「・・・これでいいだろ」
目の前にいる黒羽と撫子が笑う。
「はは、そんなことがあったのか」
「クレスさんも色んな薬を作りますね・・・ふふ」
「まったく・・・これで写真のメモリー消せよ」
「はいはい」
黒羽がカメラを操作する。・・・あの時シィ達に送信したなんて言っておきながら女装写真のバックアップを持っていたのだ。・・・そこで、それを問い詰めたら黒羽に脅された。・・・昔の面白い話をしろと・・・
「・・・いいか!これは絶対に知也と愛依には言うなよな!」
『(録音したなんて言えねーッス)』
「咲さん・・・」
撫子の手に何かが握られていた。・・・なんか、漫画で見たことあるような・・・
「盗聴器です」
「・・・は?」
「隣の部屋に待機してる知也と愛依の部屋に本体があるぜ」
・・・ってことは?
「全部筒抜けです♪」
「お前らぁぁぁぁ!?」
「うわ、咲がキレた!?」
「取り敢えず逃げるが勝ちですね!」
俺は二人を追い掛け回す。・・・結局二人が演技でガイとティアに泣きつき、逆に俺が怒られた。・・・コイツら・・・!
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