第1話 ハム、集られる
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らとこれだけの数が集まった。
全軍が3000の公孫賛軍でその兵数は少なくないはずだ。そしてそれを引き連れているのは友人である桃香。忙しいと門前払いはされないだろうと考え、それが的中した。
自分の考えた作戦がこうも当たってくれると、すごくうれしくはあるんだけど今の段階で喜んでも仕方ない。……桃香、仕上げは頼むぞ〜!!
扉を開け、執務室に入ると公孫賛と劉備が再開の喜びを露わにした。
「桃香!ひっさしぶりだなー!」
「白蓮ちゃん、きゃー久しぶりだね〜♪」
「盧植先生の所を卒業して以来だからもう3年ぶりかー。元気そうで何よりだ。」
「白蓮ちゃんこそ、元気そうだね♪それにいつの間にか太守様になっちゃってすごいよー♪」
桃香が一直線に公孫賛の元へ走り出し、桃香が公孫賛の片手を取り、両手で包み込むように握りこむ。
「いやあ、まだまだ。私はこの位置で止まってなんかいられないからな。通過点みたいなもんだ」
「さっすが秀才の白蓮ちゃん。言うことがおっきいなー」
「武人として大望は持たないとな。……それより桃香の方はどうしてたんだ?全然連絡が取れなかったから心配してたんだぞ?」
「んとね、あちこちでいろんな人を助けてた!」
「ほおほお。それで?」
公孫賛は桃香の話を聞き、やはり桃香は昔から変わらないな〜、といった表情を浮かべ話の続きを促す。
「それでって?それだけだよ?」
「……!?はあーーーーーーーっ!?」
「ひゃんっ!?」
一瞬にして、公孫賛の表情は変わった。まったく予想だにしていなかったのだろう。思考が三秒ほど停止し、そして、事に気づき突如として大声をあげた。その声に桃香が変な悲鳴を漏らすほどに。
「ちょっとまて桃香!あんた、盧植先生から将来を嘱望されていたぐらいなのに、そんなことばっかやってたのかっ!?」
「う、うん……」
「どうして!?桃香ぐらい能力があったなら、都尉ぐらい余裕でなれたろうに!」
「そうかもしれないけど……でもね、白蓮ちゃん。私……どこかの県に所属して、その周辺の人たちしか助けることが出来ないっていうの、嫌だったの」
桃香は公孫賛に真剣に話す。その目は熱く語っている。私は、困っている人を助けたい。できれば、全ての人を。だから私は、この道を歩んできたのだと公孫賛の目を見据え真剣に話す。
「だからって、お前一人ががんばっても、そんなの多寡が知れてるだろうに……」
「そんなことないよ?私にはすっごい仲間たちがいるんだもん♪」
「仲間?桃香が言っているのはこの三人のこと?」
公孫賛は今まで気にはなっていたのだろう。チラチラと俺たちを何度も横目で見ていた。そして、やっと聞けたと
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