決戦へ〜
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から距離を取る。
「・・・行くのか?」
「・・・うん」
「え・・・どういうこと・・・ですか?」
「ごめんね、撫子。・・・アタシ、椿のとこに行かなきゃ」
「あ・・・」
「そっか・・・寂しく、なるな」
黒羽がそう言うと、愛依の目に涙が溜まる。
「二人とも、こんなアタシと友達になってくれて・・・ありがとう」
「いえ・・・」
「知也も、バチカルで助けてくれてありがとう」
「礼を言われる程じゃねえって」
「リパル、ずっと気を使ってくれて、ありがとう」
『愛依さん・・・』
「咲・・・アタシを許してくれて・・・ありがとう・・・」
「まだ許しちゃいねーよ」
「そうだね・・・ちゃんと帰ってこなきゃね・・・」
愛依の身体がゆっくりと透けていく。
「ありがとう・・・本当に、ありがとう・・・」
愛依の身体が殆ど見えなくなる。
『・・・行って・・・きます・・・!』
そして・・・愛依はこの世界から・・・いなくなった。
「ああ・・・行ってらっしゃい・・・」
俺は知也の肩を借りてパッセージリングに行くと、ルークが膝をついていた。
「ルーク?どうしました?」
「ローレライが・・・いや、今はいい。それより成功したことをみんなに知らせないと」
「ええ。イオンもノエルも、お父様も・・・きっと心配していますわ」
「兄さん・・・」
「ティア・・・」
「・・・ごめんなさい、ルーク・・・これで・・・よかったのよ」
「わかった。・・・みんな、帰ろう!俺達の大地へ!」
今ここに・・・全ての大地が魔界に降下した・・・・・・
「(頑張れよ、愛依・・・)」
俺がこれからやること・・・それは既に決まっていた・・・
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