決戦へ〜
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はただのレプリカでしかないのだ。哀れなレプリカに教えてやろう。お前はユリアの預言を覆す捨てゴマとして生まれた代用品・・・ただ、それだけだ」
「・・・師匠。本当に俺はそれだけの存在なんですか?俺という存在のせいで、預言は狂い始めてるんでしょう?」
「お前ごとき歪みなど、ユリアの預言はものともせぬよ。枝葉が変わろうと樹の本質は変わらぬ。・・・預言は麻薬だ。東に向かって歩けば大金を拾うだろう・・・そんな預言を実行して、その通りになれば次の預言も信じたくなる。ユリアは二千年をかけて、人類を預言中毒にしてしまった」
ヴァンの言葉が強みを増していく。
「二千年にも及ぶ歪みを矯正するには劇薬が必要だ」
・・・今まで黙っていた俺が口を開く。
「レプリカが劇薬?・・・妄想もそこまでいけば大したもんだな」
「フ・・・妄想・・・それもよかろう」
「確かに預言の言いなりは歪んでいる・・・けどレプリカの世界もかなり歪んでいるってアタシは思う」
「それに、お前はティアと・・・妹と本気で殺りあうつもりなのか?」
「姉と殺しあいを繰り広げたお前がそれを言うか」
「っ・・・」
「メシュティアリカ。私も残念なのだ。お前がユリアシティで大人しくしていれば・・・そうすれば、お前だけは助けてやれたものを」
「兄さんはレプリカの世界を作ろうとしているんでしょう?なら私を殺して私のレプリカを作ればいいわ」
「・・・では、どうあっても私と戦うか」
ティアが杖を構える。
「・・・ええ。元々私はその為に外殻へ来たんだもの」
「師匠・・・いや・・・ヴァン!」
ルークが剣を握り締める。
「あなたが俺を認めなくても、俺は・・・」
そして、長らくルークが愛用してきたカトラスを構える。
「・・・俺だ!」
「戯言を」
ヴァンもゆっくりと剣を引き抜く。
「消えろ!」
・・・来る!
「兄さん!他にやり方はなかったの!?」
「愚か者め。これ以外に預言から解放される手段はない」
「どのみちルークがいる時点で預言は外れてるぜ!」
ガキャンッ!
方天画戟による一撃はヴァンに防がれる。
「その程度で解決できるものか。たがが一人増えただけではさしたる影響もない」
ガァン!
そこに愛依が偃月刀を降り下ろす。
「とにかく、アンタをぶっ潰す!!」
「潰れるのは貴様の方だ!」
ヴァンの足下に輪が拡がる。
「愛依!」
「くっ・・・」
「守護氷槍陣!」
ズバァァン!
「キャアアア!?」
「愛依!?・・・貴様!」
Bモードを発動。その間にルークが斬り込む。
「双牙斬!」
カキャアア
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