暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
更なる葛藤〜
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もしあの場に六神将の誰のかでも遺体なり血痕なりあれば俺はきっと泣き崩れていたかもしれない。・・・けど、俺の間近にいたジゼルの姿すら見えないと言うことは・・・

「明日、勝とうぜ」

「サキ?」

俺は思考を打ち払ってルークにそう言った。

「ああ・・・必ず勝たなきゃな。外殻の人を死なせる訳にはいかないんだ」

「へぇ・・・変わったな」

「な、なんだよ。サキまで・・・」

「前のお前なら利用されてると知ってもヴァンに着いてっただろ」

「まあ、否定はしないけど・・・」

「でも今は対立してる。・・・人間本気で変わりたいって思えば変われるんだな」


「・・・でも、まだまだだよ。俺はまだ全然償えていないから・・・もっと頑張らなきゃいけないんだ」

「・・・くく、まあ頑張れよ。・・・俺も決着がつくまでは付き合ってやるさ」

「・・・そうか、サキも何時かはいなくなっちまうんだよな・・・」

「んな顔すんなよ。・・・さあて、さっさと寝ようぜ」

「あ、ああ」

俺はホテルに向かって歩き出す。

『咲さん・・・やっぱり・・・』

「ああ、姉貴達は死んじゃいない。・・・理屈じゃなくて、なんか分かる」

『そうッスね・・・』

「リパル、明日はコンビ復帰早々にボス戦だが・・・やれるな?」

『当然ッス!とことんやってやるッスよ!』

「はは、頼もしいな。・・・んじゃ、今日は爆睡するとしますか」

ヴァン・・・ジゼルやアリエッタ、それに詠を利用した男・・・

「・・・必ず、ぶっ倒してやる!」

俺は決意を露にして叫んだ・・・



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