更なる葛藤〜
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「・・・後は前話したのと繋がるよ」
「サキは神託の盾騎士団に入ってたのか・・・」
「まあね。・・・なんか変な感じだな」
とりあえず、サキと咲の記憶がバッティングすることはなさそうだ。
「・・・あーーー!!」
「・・・アニス、大声を出すとまた雪崩が起きますよ」
「どうしたんだ?」
「私、サキに会ったことあるかもしれない・・・」
「え?」
「私がちっちゃい時にダアトで迷って・・・」
俺は記憶を辿っていく・・・あ。
「もしかして・・・アーちゃん?」
「アーちゃんぅ?」
ルークが笑いを堪えながら聞き返してくる。
「ん・・・こいつ、なんかの仕事の帰り道で帰れなくなってたんだよ」
「普段行かない場所だったから・・・」
「そんで人形抱えて泣きべそかいてたのを訓練帰りの俺が見つけたんだよ」
あー、あの時は仲間にロリコンの誘拐犯扱いされかかったんだよなぁ・・・
「あ、だからアニスの両親は俺をジロジロ見てたのか」
「普通分からないよ。だってその時と見た目が全然違うもん」
「・・・さて、昔話もいいですが、そろそろイオン様を休ませませんか?」
・・・どうやら俺が落ちている間にパッセージリングは操作し終えたらしいが・・・ヴァンが罠を仕掛けており、記憶粒子が逆流し、地核が再び活性化しようとしているらしい。そこでイオンを休ませてヴァンの元に向かおうとしたが・・・
「アルビオールが飛べない?」
「はい・・・この寒さで機関部が凍りついてしまって・・・復帰には一晩かかってしまうそうです」
「長くケテルブルクに居すぎたか・・・」
ノエルが頭を下げる。
「すみません。必ず明日には万全にします。・・・では、失礼します」
ノエルが走っていく。・・・つまり、一晩フリーだ。
「・・・」
俺は一人、ケテルブルクの景色を眺めていた。
「・・・」
ペンダントを取り出す。その時、、背後から雪を踏む音が聞こえてきた。
「・・・何か用か?ルーク」
「う・・・何で分かったんだよ」
「足音と気配でな?・・・それで?」
「あ、ああ・・・サキがリグレットの弟だったなんてな・・・」
「それに関しちゃ俺が驚いてるよ」
「でも・・・六神将は・・・」
「ああ・・・そうか・・・そうだよな、あの高さだもんな・・・」
みんなは撫子が守ってくれたから無事だった。けど、離れた位置にいた六神将は・・・
「でも、なんでかな」
「?」
「俺は六神将が死んだとは思えないんだ」
「サキ・・・」
「ルークからしちゃ、単なる現実逃避に聞こえるだろうけど・・・」
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