更なる葛藤〜
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す!」
「アニス・・・」
「知らなくていいことだってあるんだから・・・」
俺はナタリアに駆けつけようとしながら・・・殺気を感じて直槍龍牙を取り出す。
ガキャアッ!
「サキィ!」
「詠、か・・・!」
何とか詠を弾き飛ばす。
「ティア。これ以上自分を犠牲にするな!そこまでする価値があるのか?」
「教官。私は兄の極論には着いていけません。それを止めることができない自分も歯痒いけど、止めようともしないあなたも・・・軽蔑します」
「・・・では、もう私も容赦すまい。閣下の敵は殲滅する!」
ナタリアが立ち上がり際にラルゴに矢を放つ。
「ぬ・・・お姫様は城で大人しくしていたらどうだ」
「私を侮辱しないで。私には父の代わりに全てを見届ける義務があるのです」
「・・・父ねぇ。どちらにしても相容れないなら力ずくで止めるしなねぇな!」
「・・・エイ、話した通りサキには手を出すな」
「・・・仕方無いわね。けど、これで少しでも状況が変わらなかったら・・・」
「ああ、その時は覚悟を決める」
それぞれが戦闘を開始する。
「ホーリーランス!」
リグレットの一撃が俺に迫る。
「っ、当たっかよ!」
それを前に転がりながら避け、龍牙を投げる。
ガキン!
リグレットがそれを弾く際に出来る隙を利用し、ベルヴェルクを取り出しながら接近戦に持ち込む。
ガッ!
ゴッ!
ビシィ!
ダン!
お互いに肘や足を叩き込み、隙あらば銃を撃つがそれすらも避ける。
「(この動き・・・“知っている”?)」
ふと思考に意識を回した瞬間、リグレットの回し蹴りが脇に直撃する。
バキッ!
「っ・・・!!」
そのまま転がり、雪にまみれて重くなったマントを脱ぎ捨てる。
「・・・やるな、あれだけ動いて息を乱さないなんて」
「これくらい、団に入ればよくやることだ」
「・・・?」
違和感。俺はベルヴェルクを持ち直し、構える。・・・他のみんなは・・・
「狙い撃つぜ!」
知也がライフルで詠の死角を狙うが・・・詠は振り返り、弾を弾く。
「なっ・・・」
「グレイブ!」
「く、お!」
知也は無理矢理身体を捻り、転がって避ける。
「やぁ!」
「たぁ!」
愛依と撫子が同時に仕掛けるが、詠はそれを冷静に弾いていく。
「リパル!剣行くよ!」
『了解ッス!』
手数を増やすが、それでも詠は怯まない。
「虎牙破斬!」
ガキャンッ!
「っく!?」
「撫子!?」
「余所見なんて随分余裕ね!」
詠が高速で詠唱を
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