事実〜
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残る道筋がつくならそれでいい」
「師匠達はこんなところで何を・・・」
「こいつらはベルケンドを放棄して新しい研究場所へ移動するつもりなんだよ」
「師匠!どうしてレプリカ世界に拘るんだ」
「フォミクリーは大量の第七音素を消費する。この星全体をレプリカ化するには世界中の第七音素をかき集めても足りませんよ」
「こいつは地核の莫大な第七音素を・・・ローレライを利用するつもりなんだ」
アッシュが言うとヴァンが微笑する。
「地核の振動が激しくなれば、プラネットストームが強まり、第七音素の供給量も増す。お前達はそれを止めてしまったがな」
「だから地核の静止を嫌がったのか・・・」
「フォミクリーは不完全です。しくじれば、すぐに消滅するようなレプリカが生まれる」
「それは第七音素がレプリカから解離するために起きる現象だ。解離を止めればレプリカは消えぬ」
「無理です。そもそも音素は同じ属性同士で引き合う。第七音素も同じだ。物質から解離してプラネットストームへ戻っていく」
・・・ヴァンの目的はローレライの消滅らしい。そうすれば余剰な第七音素が消え、音素が解離する心配もなくなる・・・そこまで言ってヴァンは去っていった。俺達は今後の話をする為に近くの・・・シェリダンに寄る。
「ティア、話を聞かせてくれ」
「・・・ごめんなさい。私の体に障気が蓄積されているなら、パッセージリングを使っていた兄さんも同じだと思ったの」
「それで心配になったのか?」
「心配・・・そうね、そうだったのかも知れない」
ティアは・・・ヴァンと戦うことを決意したらしい。話終わった後、ティアの瞳は真っ直ぐだった。とにかく、俺達はケテルブルクに向かうことになった・・・
「ああ・・・またあそこに行くんですね・・・」
撫子が遠い目をしていた。
「あ、そっか。撫子、寒いの嫌いなんだっけ?」
「はい・・・愛依は平気なんですか?」
「うーん・・・今はやばいかも」
「今は?」
「あのローブに闇を通してたから、寒さも遮断してたし・・・何より、アタシ薄着だし・・・」
愛依の服装は下はショートパンツに黒のニーソックスで、上は白いシャツに黒のベストだった。
「・・・確かに雪山にいくには寒いわな」
とにかくネフリーさんに話を聞きに行く。
「お兄さん!丁度良かったわ!」
「どうしたのです?」
「サフィールが街の広場で倒れてそのまま寝込んでしまったのよ」
「サフィール?」
「ディストの本名です」
「へ!?なんでディストがこの街で倒れてんの?」
「お兄さん、サフィールと約束していたんでしょ?彼、うわ言でずっと“ジェイド
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