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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十三話
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たれ。アースラ内部のことは他の隊員に任せるといい』
「はっ。全ては新しき世界と秩序のために」
『うむ。頼むぞ』

 通信を切断して機械を仕舞うと、リーダー格の男がそこにいた数人に小さく命令を告げる。。

「いいか。これからしばらく先も先程までと同じく、八神家の監視だ。勝手な行動は慎め」
「しかしリーダー、場所も相手もわかってるなら早仕掛けの方がいいのでは?」
「まだ襲撃に必要な武装が届いていない。奴等の戦力を甘く見るな。八神兄妹はともかく、他は仮にも幾億の時を戦い続けた生粋の戦士達が相手となるのだからな」
「まぁ、それは確かに怖いですわな……」

 気弱そうな細身の男が返すと、リーダーはうなずいて続ける。

「慎重に慎重を重ね、万事整うまで待つほうがよい。襲撃は、闇の書完成時だ。変更は無い」
「それまでに部隊をそろえておけってことですよね?」
「ああ。少しずつ本部からも増援がきている。まずは彼らと合流するのが先だ」
「今で何人いるのかしら」

 男だけかと思われたが、服装でわかりにくかったようで、女も混じっていた。見た目は他の男達と見分けがつかない。

「把握しているだけで200人はいる。決戦兵器を相手取ると考えればこれでも足りないほどだがな」
「無駄に兵隊増やしてどうすんのって気もするけど」
「無駄口を叩くな。各自調査に戻れ。それと、『奴』にそろそろ動けと伝えておけ」
「「了解」」

 そして男達は散らばっていく。

「闇の書、そして主たる八神はやて……あれだけの犠牲者を出しておきながら貴様ら自身はのうのうと暮らすなど、許せるはずがない。さぁ、そろそろ死ぬ覚悟を決めてもらおうか」

 そんな中、リーダー格の男が一人たたずんでいる。

「八神はやて本人に恨みはないが、あの守護騎士とは名ばかりの殺戮兵器を野放しにしている時点で笑止千万、言語道断。殺す理由はそれだけで充分だ。我等が同胞を犠牲にしてでも、その首貰い浮ける」

 そしてその男も、姿を闇へと変えて消えた。白昼堂々だが、誰も気づくことはなかった。



 竜二とアスカはフレディに連れられ、とある広場にやってきた。先日フレディがビスカイトと戦った場所だが、竜二達はそんなことなど知りもしない。割れた地面の場所からは離れているため、彼らの居場所からは見えない。

「何やいったい、こんなところで」
「お前さんなりの戦う決意ってのを聞かせてもらいたくてな」
「戦う決意……?」

 突然何の話をしようとしているのか竜二にはわからなかったが、フレディは続ける。

「先日お前さんに見せたな。俺が人を殺すところ。あの時倒れたのはそのフラッシュバック。違うか?」
「……ああ」
「まさかそれでああなって潰れちまうとは俺も思ってなかっ
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