和平に向けて〜
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いーや、まだまだこれからだぜ。もう一回、親子のやり直しをするんだからな」
ガイの言葉にナタリアは頷く。
「・・・そうですわね。何も知らなかった頃には戻れませんもの」
「・・・モースの野郎は?」
俺が聞くとイオンが答える。
「ダアトに引き上げたようですね。一先ず動くことはないと思いますが」
「ダアトに・・・」
・・・次に向かうはマルクトだ。多分、ピオニー陛下ならすぐに同盟を結んでくれるだろう。
「・・・そうか、ようやくキムラスカが会談をする気になったか」
ピオニー陛下が息を吐く。
「キムラスカ・ランバルディア王国を代表してお願いします。我が国の狼藉をお許しください。そしてどうか改めて平和条約の・・・」
「ちょっと待った。自分の立場を忘れてないか?」
「・・・?」
「あなたがそう言ってはキムラスカ王国が頭を下げたことになる。・・・止めないのも人が悪いな、ジェイド」
「おや、バレてましたか」
「ここはルグニカ平野戦の終戦会議という名目にしておこう。で、どこで会談する?」
「本来ならダアトなのでしょうが・・・」
「今はマズイですね。モースの息のかかっていない場所が望ましいです」
「ユリアシティはどうかな、ティア」
「え?でも魔界よ?いいの?」
「むしろ魔界の状況を知ってもらった方がいいよ。外殻を降ろす先は魔界なんだから」
・・・となると飛行譜石が必要だ。ディストに奪われたが・・・ダアトに置いてあればいいんだが・・・
「ダアト・・・か」
その時、何かが飛んできてアニスの後頭部に直撃した。
「いったーい!誰だ、ボケぇっ!?」
「・・・アニスさん、口調が凄いことになってますよ・・・」
ルークがアニスに当たった何かを拾う。
「手紙だ。これは・・・ディストからだ!」
「なんて書いてあるんですか?」
「憎きジェイド一味へ」
「まあ、いつの間にかジェイド一味にされていますわ」
「飛行譜石は、私がーーーこの華麗なる薔薇のディスト様が預かっている。返して欲しくば、我らの誓いの場所へ来い。そこで真の決着をつけるのだ。怖いだろう、そうだろう。だが怖じ気づこうとも、ここに来なければ飛行譜石は手に入らない。あれはダアトにはないのだ。絶対ダアトにないから早く来い!六神将・薔薇のディスト。・・・なんかいかにもダアトにあるって手紙だな。アホだろ、こいつ」
「大佐、どうします?」
「ほっときましょう。ルークの言う通り、飛行譜石は
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