箱根 前編
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「またみんなけんかするの?」
その目は少しだけ潤んでいた、おそらく双方共に仲良くしてもらいたいのだろう。千李は瑠奈の目線までしゃがむと、頭を撫でながら、
「大丈夫よ、今度は喧嘩じゃなくて決闘、だから喧嘩にはならないから安心しなさい瑠奈」
「けっとうって昨日みたいな?」
「ええ、そうね昨日みたいなやつよ」
「そっか!ならへいきだね!!」
快活な笑顔を浮かべる瑠奈は、先ほどまでの涙目が嘘のようだった。
結局その後クリスと大和は喧嘩こそしなかったものの、闘争本能むき出しでいた。
その日の夜、近くに宿泊している女子大生の風呂を覗きに行くため、部屋から出ていった大和と岳人、及び百代を千李は確認すると、三人が露天風呂に辿り着く前に拘束し厳しい折檻をしたのは言うまでもない。
ちなみにその内容は、三人を川の水に飛び込ませたりなどである。
そして翌日、大和が部屋で一際大きなくしゃみをしたのは当たり前のことだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ