第二十話 覚醒の序曲
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「やってくれやがったな、オーブ軍がッ!」
唇を噛みしめながらマーレはビームマシンガンを放ち牽制する。ムラサメやアストレイといったMSだけでなく敵艦隊の砲撃が襲い掛かることでミネルバはまともな行動を防がれていた。
『ちょっと!こんなのどうしろっていうのよ!?』
『クッ、数が多すぎる!』
レイやルナマリアも必死に敵が纏わりつくのを防ごうとするが、如何せん敵や砲撃の数が多すぎた。今のミネルバにまともな走行が不可能な以上、迎撃するしかないのだが止まっている的に攻撃を当てるなど容易い事と言えるだろう。
ミサイルやMSはまだ防ぎきれるが、砲弾の類に対して正確に狙いを定め迎撃するのは難しい。
『ルナマリア、後ろだ!』
『エッ、きゃあ!?』
砲弾を迎撃していたルナマリアをムラサメ部隊が背後から強襲する。幸い被害は大きくないようだが、後ろのビームキャノンが使えなくなったようだ。
強襲してきたムラサメ部隊はマーレが迎撃するが連携を取って防御してきた彼らを落とすことは出来なかった。
「クソ、厄介だな。相変わらず群れる事だけは得意だってか!」
ビームバズーカを放ち、ミサイルを迎撃する。徐々に追い込まれるように囲まれていくが、三機で正面と左右の防衛にあたることによって何とか持ちこたえていた。
『このォォ―――!!』
ルナマリアのビームライフルと三連装ミサイルが敵の弾丸やミサイル、MSを落としていくが、一向に減ったように思えることがない。
レイがスラスターを使って空中に跳び、ナギナタで敵を切り裂く。その隙を狙ったかのようにミサイルが襲い掛かるが、シールドで防ぎ、爆発の衝撃に吹き飛ばされながらも耐え忍ぶ。
『ぐ、グゥ……ッ!?』
「落ちろォッ!!」
ビームバズーカとビームキャノンを同時に放ち、ムラサメを数機、纏めて落とす。しかし、残った敵MS部隊が反撃とばかりにミサイルやマシンガン、ビームライフルを連射してくる。
「好き勝手してくれやがって!?」
回避行動を取りながら反撃していくマーレ。しかし、一機のムラサメが彼らの防衛戦線を突破する。
『しまった!?』
「撃たせるかッ!!」
ミネルバの艦橋に向かってビームライフルを構えるムラサメ。しかし、後ろからマーレがビームキャノンによって貫いたことで難を去る。だが―――
「グッ!?クソったれがァッ!」
隙を見せたマーレの機体を集中砲火する敵部隊。攻撃を何とか防御し続けるが流石のゲルググといえどもムラサメ部隊の連撃に耐え切ることは出来ない。レイやルナマリアが助けに入ろうにも周りから阻まれ、進むことは出来ず、絶体絶命かと思ったその時、
「――――――!?」
突如上空から降り注ぐ射撃。それは以前にも見たことのある
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