第二十話 覚醒の序曲
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は流石に許せないかな』
他と違うカラーをしたムラサメが現れ、ミサイルを撃ちぬく。バルトフェルドの駆るムラサメだ。
「邪魔をするなッ!」
収束ビーム砲ケルベロスを構え、ムラサメごとストライクルージュを撃ちぬかんとする。
『俺はキラみたく巧くないんだ!落とされても知らんよ!』
バルトフェルドは一気に距離を詰め、ブラストインパルスの射撃を許そうとはしない。そしてそのまま斬りかかろうとするが、シンはシールドでそれを防ぐ。その時―――
『ハッ!落ちな!!』
突如横合いから介入したカオス。ビームライフルとミサイルの連撃。介入されたブラストインパルスとムラサメの二機はその攻撃を回避する。
「こいつらも!?」
ステラと同じエクステンデットではないのか。そう思い、あの基地での情景が思い出される。しかし、目の前にいるのは敵だ。更には状況的には三つ巴。ミネルバも危機的な状況にある。そんな中で止まるわけには行かない。
今度こそ収束ビーム砲を放つ。ムラサメはそれを躱すが動きを制約させることが目的だった。
「今だッ!」
レールガンとビームライフルを放ち、一気に仕留めようとする。しかし、カオスがポッドを使い、攻撃を邪魔立てしてくる。
そうして彼等が戦い合っていると数機のムラサメ部隊がミネルバに向かって突撃していく。
「なッ!?させるか!」
ビームを放ち、突撃していく機体を撃ち落そうとするが、数が多く、更にカオスに邪魔されて狙いをまともに定めれずにいる。
『何故だ!何故、戦いを止めてくれない!私は……私はこんなことを……!?』
ストライクルージュがそのムラサメ部隊の正面に立ち、止めようとする。しかし、彼女の叫びは届かない。
『そこをどけ!これは命令なのだ!今のわが国の指導者、ユウナ・ロマ・セイランの!ならばそれが国の意思!なれば、我等オーブの軍人はそれに従うのが務め!その道、如何に違おうとも難くとも、我等それだけは守らねばならぬ!おわかりかぁー!!』
意識が違う。軍と政治では枠が違う。彼等の見てる視点では世界が違う。彼等オーブの主張も彼女達アークエンジェルの主張もどちらも互いに通じ合うことなど無いのだ。
『我等の涙と意地、とくと御覧あれ―――ッ!!』
神風特攻と呼べるような突撃。動けぬミネルバは的となる。
『撃たせない、これ以上絶対に撃たせない!!』
損傷し、撤退していたショーンがやってきたムラサメに立ち向かう。レイやルナマリアもムラサメ部隊を迎撃し、何とかしようと防衛に当たる。ミサイルとビーム、バズーカによって一機、また一機と撃ち落されていくムラサメ。
しかし、ムラサメ部隊の特攻は止まらない。いや、命を覚悟にするだけの相手を止めることなどできないのだ。
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