第二十話 覚醒の序曲
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もので、そして何より目の前で戦った相手―――――
「フリーダムッ―――!?」
マーレの危機を救ったのはアークエンジェルの機体であるフリーダムだった。しかし、マーレは自らの命が助かったことよりも先に憤怒が湧き出る。
「貴様が、貴様のような輩が俺を助けただと……?敵にするにも値しないと……そう言いたいとでもいうのかッ、フリーダムッ!!!」
スラスターを全開にして一気にフリーダムに迫る。ビームナギナタを抜出、正面から叩き潰さんとする。
「貴様アァァァッッ――――――!!」
しかし、先程までムラサメ部隊からの攻撃を受けていたゲルググは損傷が激しく、その動きは以前戦った時と比べて著しく劣っていた。そんな状況ではフリーダムに対して相手になるはずもなく、あっさりと右腕のビームナギナタごと断たれ戦闘力を奪われる。
「畜生……畜生ッ―――!!」
マーレは己の無力さに嘆きながら水面に落下していく。幸い、武器は残っている。左腕も無事だ。しかし、フリーダムはこちらを無視するように別の方向に去っていく。マーレは憤怒の表情を顕にしながらもミネルバを守るためにムラサメに向かい攻撃を続けるしかなかった。
◇
『オーブ軍戦闘を止めろ!オーブはこんな戦いをしてはいけない!これでは何も守れはしない!地球軍の言いなりになるな!オーブの理念を思い出せ!それ無くして何のための軍か!!』
「クソッ!キラ、カガリ……また来たのか―――」
アークエンジェルの登場に顔を顰めるアスラン。アスランはセイバーをMA形態に変形させ、キラに接近する。
「フリーダムは俺がやる!各機、連合、オーブとの戦闘を続けろ!」
『なッ、いきなり何を!?』
一方的に指示を言い放ち、彼はフリーダムと接敵する。MS携帯に変形しながら収束ビーム砲を放ち、フリーダムは海面すれすれの位置からそれを避ける。
「キラ、言ったはずだ!この戦いから手を引けと!!」
『アスラン……』
「お前たちのやってることはオーブを危機に曝しているんだぞ!?」
ビームライフルを構え、フリーダムに対して放つがフリーダムはそれを回避し続け、反転しレール砲を放つ。
『だけど……!』
「こんなこと、戦場を混乱させるだけだって―――分からないのか!」
レール砲を躱し、セイバーはそのままビームサーベルを抜いて横薙ぎに斬りかかる。フリーダムはバク転するようにビームサーベルを避け、そのまま収束ビーム砲で反撃する。
セイバーはそれをMAに変形することで一気に射線から離れ、回避するが二人の戦いの円舞曲は続いていく。
◇
「落ちろ、落ちろ、落ちろォォォ―――!!」
ショーンはムラサメやアストレイ部隊を相手
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