暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
タタル渓谷〜
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んかむかつく」

「きっつー・・・」

「容赦ねー・・・」

「そうですねぇ」

上からティア、ルーク、ガイ、俺、ジェイド。

「楽しそうだな、ジェイド」

知也が聞くと、ジェイドは答える。

「ええ、楽しんでいます」

「・・・嫌な奴」


進んでいき、奥に進むと・・・アニスが大声を出した。

「あ〜〜〜〜っ!?」

「どうしたの、アニス」

「あれは、幻の“青色ゴルゴンホドアゲハ”!捕まえたら一匹あたり四百万ガルド!!」

「おーい、アニス。転ぶぞ」

ガイが言うと、アニスは怒る。

「あのねっ!私のこと子供扱いするのはやめてくれないかなぁ・・・」

そこまで言ったとき・・・地震が起きた。

「きゃうっ!?」

アニスがバランスを崩し・・・崖から落下する。

「アニス!」

アニスはギリギリ崖に生えている草にしがみつく。

「く・・・」

「操影術・・・!」

俺はBモードの、撫子は影の用意をするが、それより早くティアがアニスの腕を掴み・・・ガイもアニスの腕を掴んだ。

「ガイ!?」

「・・・くっ!」

何とかアニスを引き上げる。

「ティア、ガイ・・・ありがとう」

「私は・・・それよりガイ、あなた・・・」

「・・・触れた・・・」

「ガイさん!頑張ったですの!」


「よかったな、ガイ!」

「偉いですわ。いくら過去のことがあっても、あそこでアニスを助けなければ見損なっていました」

「・・・ああ、そうだな。俺のせいでアニスに大事が無くてよかったよ」

「や〜ん、アニスちょっと感動!」

「ガイはマルクトの貴族でしたねぇ。きっと国庫に資産が保管されていますよ」

「ガイ。いつでも私をお嫁さんにしていいからね」

「・・・遠慮しとくわ」

「アニスさん」

「アイ?」

「地震は仕方ないですけど・・・アニスさんも気をつけて下さい。・・・本当に、びっくりしたんですから・・・」

「あ・・・うん。気を付けるよ」

更に奥まで進むと、霧が出てくる。

「あれ、なんかいるぜ。魔物か?」

「みゅう〜!みゅみゅう!」

ミュウが話しかけると、馬のような鳴き声が帰ってくる。

「この鳴き声は・・・」

「ユニセロス!」

「古代イスパニア神話に出てくる、“聖なるものユニセロス”ですか?」

イオンが聞くとアニスが興奮しながら頷く。

「そうです!幻のユニセロスですぅ!捕まえたら五千万ガルドは堅いですよっ!」



「それより、今の鳴き声・・・理解は出来なかったが、苦しみの感情が伝わってきた」

「ああ、そう言えば咲は魔物と会話できるんだったな」

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