暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
タタル渓谷〜
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
らしたこと、お伝えしておきましたよ」

「ぎゃー!ママ!なんてことすんのっ!」

「ママの仇っ!」

・・・その直後、アリエッタがライガを引き連れてやって来る。

「アリエッタ・・・」

「ちょっと、根暗ッタ!こんなトコで暴れたら・・・」

「アニスなんか大嫌いッ!ママ達の仇、取るんだから!サキも取り返すんだから!いけぇっ!」


ライガが走り出してくる。

「アニス!アイ!イオン様を!」

「「はいっ!」」

「イオン様は渡さないんだから!」

「くっ!?」

前に出た俺達は弾き飛ばされる。

「速い・・・!」

撫子達の攻撃もすり抜け、アニスと愛依に迫る。

「イオン様!危ない!」

ライガが放った雷が・・・

「きゃあっ!」

・・・イオンを庇ったパメラさんに直撃した。

「パメラ!」

「ママ!?」

・・・ジェイドがその間にアリエッタを拘束する。

「さあ、お友達を退かせなさい!」

「う・・・!だけど・・・」


「アリエッタ!!」

俺が怒鳴ると、アリエッタの身体がビクッ、と跳ねる。

「アリエッタ!パメラを捲き込むのは筋違いでしょう!」

「サキ・・・イオン様・・・みんな、やめて・・・!」

ライガが退いていく。

「ナタリア!パメラさんを!」

「わかりましたわ!」

その光景を見ていたガイが・・・急に倒れ、愛依も頭を抑える。

「思い・・・出したっ!」

「ガイ!?愛依!?」

「お、母さん・・・」

・・・その後、アリエッタは退き、パメラさんは軽い火傷で済んだ。・・・だが、ガイと愛依は落ち込んだ様子で何処かに行ってしまった。アビスメンバーはガイを。外史メンバーは愛依を捜す。

「愛依・・・どうしたんでしょうか」

「さあな・・・随分顔色が悪かったけど・・・」

撫子と黒羽が会話している時、俺の視界に長い赤毛が映った。

「愛依!」

「あ・・・みんな・・・」

愛依が俺達に近づき、うなだれる。

「どうしたんだ?」
知也が聞くと、愛依は答える。

「記憶が・・・ほんの少し、戻ったんだ・・・」

「ほんとか!?よか・・・」

よかったじゃないか。そう言おうとしたが、その言葉が間違いであることは愛依の態度を見れば明らかだ。

「愛依・・・?」

愛依の目から・・・涙が落ちる。

「・・・どこか、願ってたんだ。アタシ達の家族は生きてるって・・・けど」

愛依はその言葉を口にした。

「けど・・・アタシは・・・母さんが、庇って・・・目の前で・・・」

「愛依・・・」

「それに、父さんも、父さんもアタシが・・・!」

・・・前に見
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ