タタル渓谷〜
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らしたこと、お伝えしておきましたよ」
「ぎゃー!ママ!なんてことすんのっ!」
「ママの仇っ!」
・・・その直後、アリエッタがライガを引き連れてやって来る。
「アリエッタ・・・」
「ちょっと、根暗ッタ!こんなトコで暴れたら・・・」
「アニスなんか大嫌いッ!ママ達の仇、取るんだから!サキも取り返すんだから!いけぇっ!」
ライガが走り出してくる。
「アニス!アイ!イオン様を!」
「「はいっ!」」
「イオン様は渡さないんだから!」
「くっ!?」
前に出た俺達は弾き飛ばされる。
「速い・・・!」
撫子達の攻撃もすり抜け、アニスと愛依に迫る。
「イオン様!危ない!」
ライガが放った雷が・・・
「きゃあっ!」
・・・イオンを庇ったパメラさんに直撃した。
「パメラ!」
「ママ!?」
・・・ジェイドがその間にアリエッタを拘束する。
「さあ、お友達を退かせなさい!」
「う・・・!だけど・・・」
「アリエッタ!!」
俺が怒鳴ると、アリエッタの身体がビクッ、と跳ねる。
「アリエッタ!パメラを捲き込むのは筋違いでしょう!」
「サキ・・・イオン様・・・みんな、やめて・・・!」
ライガが退いていく。
「ナタリア!パメラさんを!」
「わかりましたわ!」
その光景を見ていたガイが・・・急に倒れ、愛依も頭を抑える。
「思い・・・出したっ!」
「ガイ!?愛依!?」
「お、母さん・・・」
・・・その後、アリエッタは退き、パメラさんは軽い火傷で済んだ。・・・だが、ガイと愛依は落ち込んだ様子で何処かに行ってしまった。アビスメンバーはガイを。外史メンバーは愛依を捜す。
「愛依・・・どうしたんでしょうか」
「さあな・・・随分顔色が悪かったけど・・・」
撫子と黒羽が会話している時、俺の視界に長い赤毛が映った。
「愛依!」
「あ・・・みんな・・・」
愛依が俺達に近づき、うなだれる。
「どうしたんだ?」
知也が聞くと、愛依は答える。
「記憶が・・・ほんの少し、戻ったんだ・・・」
「ほんとか!?よか・・・」
よかったじゃないか。そう言おうとしたが、その言葉が間違いであることは愛依の態度を見れば明らかだ。
「愛依・・・?」
愛依の目から・・・涙が落ちる。
「・・・どこか、願ってたんだ。アタシ達の家族は生きてるって・・・けど」
愛依はその言葉を口にした。
「けど・・・アタシは・・・母さんが、庇って・・・目の前で・・・」
「愛依・・・」
「それに、父さんも、父さんもアタシが・・・!」
・・・前に見
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