逃亡中〜
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「・・・なんだ?」
ヴァンが話しかけてきた。
「以前言っていたな。“預言は下らない”と」
「・・・ああ。それがどうした」
「貴様も預言が憎いのなら、我々の同志になれ。貴様の実力なら資格は充分だ」
「・・・まさかの勧誘かい?」
「咲・・・」
愛依に手で“黙ってろ”と合図する。
「こちらにはアリエッタもいる。それに・・・どうやらエイについても何かあるようだな?」
「・・・!」
この野郎・・・シンク辺りから聞いたな?
「・・・どうだ?我が同志になるのならば、それなりの報酬を与えよう」
「・・・確かに俺は預言が嫌いだ。けどな、預言の滅亡=人類の滅亡なんて方程式が成り立ってる奴等に協力する気は更々ない」
「・・・その言葉、後々後悔するぞ」
「・・・」
俺はそれを無視して外に出る。
「アッシュ・・・バチカルでは助けてくれてありがとう」
「そうだ。お前のお陰だよ。ここまで逃げてこられたのは」
「勘違いするな。導師に言われて仕方なく助けてやっただけだ」
「(うわぁ、ツンデレ)」
「イオン様が!?」
「お前達に渡すものがある。宿までこい」
俺達はそれを聞いて宿に向かう。途中、ガイにさっきの話を聞いたが、今はヴァンと敵対する道を選ぶと言った。そして宿屋に入るとアッシュと・・・
「ノエル!無事だったのか!」
「はい。アッシュさんに助けて頂きました」
「アッシュに・・・?」
「よかったですの!」
「ただ、アルビオールの飛行機能はダアトで封じられてしまいました」
「・・・それでどうやって来たんだ?」
黒羽が聞くと、ノエルは答える。
「水上走行は可能だったので、それでなんとか」
・・・アルビオールは飛行に必要な部品を抜かれたらしく、今は船と変わらないらしい。また、イオンからローレライ教団の禁書・・・歴史書を渡されたらしい。ジェイドはそれを解読するのに一日かかると言ったので、一時自由行動になる。
「(じゃあ、今のうちに・・・)」
「咲、どこ行くんだ?」
知也が聞いてくる。
「“これ”を直すんだよ。ないと不便だろ?」
トリガーマグナムを見せると、知也が納得する。
「あ、アタシも手伝おうか?」
「んー・・・いや、いいや。せっかくだし、街を見てきたら?」
「え、でも・・・」
俺は撫子に目配せする。
「そうですね。愛依、一緒に行きましょう」
「でも・・・」
「気晴らしです。・・・それとも、私と出掛けるのは嫌ですか?」
「い、いや!そんなことない!」
「じゃあ決まりですね」
「・・・」
最後に愛依はこちらを見た後
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