暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
逃亡〜
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。俺の髪は銀に染まる。

「そうだな・・・この世界の名前を借りて、A(アビス)モードってとこか」

魔物が襲い掛かってくる。

「咲さん!?」

だが俺は・・・それを容易く受け止めた。

「クソ魔物が・・・」

そのまま片手でそれを持ち上げる。

「調子のってんじゃねぇ!!!」

そのまま放り投げる。

「お、おいおい・・・」

黒羽が絶句する。・・・そして俺は、一瞬で魔物の背後に立っていた。

「・・・バーン」

ズガァァァン!!

闇の一撃で魔物が吹き飛ぶ。

「・・・おら、立てよ」

魔物に歩み寄る。コイツは愛依を・・・仲間を傷つけやがった。

「死にやがれ・・・」

「サキ!もう充分です。逃げますよ!」

ジェイドがそう言ってくる。・・・魔物はその隙に逃げ出した。

「チッ・・・」



振り向いてAモードを解除した瞬間・・・目眩と脱力感に襲われた。

「え・・・」

何とか手をつき、踏ん張る。

「咲さん、どうしたんですか!?」

「大、丈夫・・・ちょっと・・・だるいだけ・・・」

しばらくすると、身体に力が戻る。

「愛依は?」

「アタシなら平気だよ」

愛依が肩を擦りながら歩いてくる。

「・・・ごめんな、リパル。アタシのせいで・・・」

『愛依さんのせいじゃないッス。オイラがサポートしなくちゃいけないのに・・・』

「ううん。リパルはとっても良い武器だよ。ただ、どんな武器も担い手がダメなら、武器もダメになる。・・・アタシ、リパルの足を引っ張ってる・・・」

『あの、その・・・お、オイラに足は無いッスよ!』

そう言うと愛依はしばらくポカンとして・・・笑い出す。

「ふ、ふふ・・・あはは!・・・気を使ってくれてありがと。・・・こんなアタシだけど、もうしばらくアタシに付き合ってくれる?」

『も、勿論ッス!』

「・・・でも・・・やっぱりリパルを使うのは・・・(ボソッ)」

「愛依?」

「な、なんでもねーよ!ほら、みんな待ってるって!」

愛依は走り出す。すると知也がトリガーマグナムを拾い上げる。

「あーあー・・・完全にオシャカだな」

トリガーマグナムはあちこちから火花が飛び散っていた。

「・・・これくらいなら直せると思うな。知也、それ貸してくれるか?」

「ん?・・・ああ、構わないぜ」

知也からトリガーマグナムを受け取り、空間に入れる。

「(さて、と・・・なんて説明すっかな・・・)」

ジェイドは理解してくれたが・・・いや、きっと大丈夫だろう。三国の民は俺を受け入れてくれた。だから・・・今回も・・・

「(迷ってたってしょうがない)」


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