逃亡〜
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。俺の髪は銀に染まる。
「そうだな・・・この世界の名前を借りて、A(アビス)モードってとこか」
魔物が襲い掛かってくる。
「咲さん!?」
だが俺は・・・それを容易く受け止めた。
「クソ魔物が・・・」
そのまま片手でそれを持ち上げる。
「調子のってんじゃねぇ!!!」
そのまま放り投げる。
「お、おいおい・・・」
黒羽が絶句する。・・・そして俺は、一瞬で魔物の背後に立っていた。
「・・・バーン」
ズガァァァン!!
闇の一撃で魔物が吹き飛ぶ。
「・・・おら、立てよ」
魔物に歩み寄る。コイツは愛依を・・・仲間を傷つけやがった。
「死にやがれ・・・」
「サキ!もう充分です。逃げますよ!」
ジェイドがそう言ってくる。・・・魔物はその隙に逃げ出した。
「チッ・・・」
振り向いてAモードを解除した瞬間・・・目眩と脱力感に襲われた。
「え・・・」
何とか手をつき、踏ん張る。
「咲さん、どうしたんですか!?」
「大、丈夫・・・ちょっと・・・だるいだけ・・・」
しばらくすると、身体に力が戻る。
「愛依は?」
「アタシなら平気だよ」
愛依が肩を擦りながら歩いてくる。
「・・・ごめんな、リパル。アタシのせいで・・・」
『愛依さんのせいじゃないッス。オイラがサポートしなくちゃいけないのに・・・』
「ううん。リパルはとっても良い武器だよ。ただ、どんな武器も担い手がダメなら、武器もダメになる。・・・アタシ、リパルの足を引っ張ってる・・・」
『あの、その・・・お、オイラに足は無いッスよ!』
そう言うと愛依はしばらくポカンとして・・・笑い出す。
「ふ、ふふ・・・あはは!・・・気を使ってくれてありがと。・・・こんなアタシだけど、もうしばらくアタシに付き合ってくれる?」
『も、勿論ッス!』
「・・・でも・・・やっぱりリパルを使うのは・・・(ボソッ)」
「愛依?」
「な、なんでもねーよ!ほら、みんな待ってるって!」
愛依は走り出す。すると知也がトリガーマグナムを拾い上げる。
「あーあー・・・完全にオシャカだな」
トリガーマグナムはあちこちから火花が飛び散っていた。
「・・・これくらいなら直せると思うな。知也、それ貸してくれるか?」
「ん?・・・ああ、構わないぜ」
知也からトリガーマグナムを受け取り、空間に入れる。
「(さて、と・・・なんて説明すっかな・・・)」
ジェイドは理解してくれたが・・・いや、きっと大丈夫だろう。三国の民は俺を受け入れてくれた。だから・・・今回も・・・
「(迷ってたってしょうがない)」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ