逃亡〜
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。
「為政者も個人の資質が重要ってことね」
「そう。バチカルのみんなキムラスカの王女じゃなくて、ナタリアが好きなんだよな」
「でもお父様は・・・」
「陛下がどうしてもキミを拒絶するなら、マルクトにおいで。キミなら大歓迎さ」
「・・・あなた、よく真顔でそんなことを言えますのね」
ナタリアが顔を赤くしながら言う。
「おーい。ガイにたぶらかされて、マルクトに亡命するなよ!」
「それより、いっそナタリアが女王になればいいです」
「・・・ふふ」
ナタリアが顔を両手で抑える。
「・・・ごめん・・・なさい・・・いやですわ、泣くつもりでは・・・」
「いいんだよ。色々あって、びっくりしたよな」
ガイがナタリアを慰める。しばらくナタリアが落ち着くまで待つ。
「・・・ごめんなさい、みんな。もう大丈夫ですわ。ガイも・・・ありがとう」
「ナタリアの笑顔を取り戻す手伝いができて嬉しいよ」
再びナタリアが顔を赤くする。
「なんだか照れてしまいますわ」
ナタリアがガイに近づき・・・ガイが逃げる。
「・・・忘れてましたわ。ごめんなさい」
最後まで決まらないんだからな・・・そして、ようやく出口付近までたどり着く。
「なんとか湿原を抜けれそうだな」
「きゃー!」
魔物が現れ、アニスが分断される。
「アニスさん!」
咄嗟に愛依が方天画戟を構える。
『き、危険ッス!』
「危険でもやらなきゃ!鎌!」
愛依は物理は効かないと思ったのか、鎌に変形させる・・・が。
「くっ・・・刃が・・・!?」
闇で形成される刃が安定しない。・・・どうやら愛依は細かい闇の制御が苦手のようだ。
『危ないッス!?』
ガキャァァン!
「きゃあああっ!?」
愛依が弾き飛ばされ、沼をバウンドしながら岩場に激突する。
「愛依ッ!?・・・黒羽、愛依を頼む!」
「ああ、わかった!」
知也がトリガーマグナムを構える。
「狙い撃つぜ!」
だが、それよりも早く魔物の一撃が知也を襲う。
「ちっ!」
ガキャン!
トリガーマグナムに当たり、吹き飛ぶ。
「まだだ!」
知也は普通のマグナム二丁を取り出し、乱射する。
カキキキンッ!
「っ・・・やっぱり効かないか・・・」
「これでどうです!」
撫子が影を使い、動きを止めようとするが・・・敵は止まらない。
「・・・こうなったら!」
腕を交差させる。・・・解放するしかない。
「ウオオオオオオーーーーー!!」
身体を闇が包み、全ての闇を解放する。
『っ!?』
アビスメンバーが息を呑むのがわかる
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